...』『其晩、窃(そつ)と一人で大きい笊(ざる)を持ツて行ツて、三十許り盗んで来て、僕に三つ呉れたのは、あれあ誰だツたらう、忠志君...
石川啄木 「漂泊」
...ただ徳川累世(るいせい)の恩義(おんぎ)に報(むく)ゆるの外他志(たし)あることなし...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...群集は二人をその馬に乗せ「迎志士出獄」の大旗を晩秋の風にはためかせながら...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...次に古志(こし)郡...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...次で三井物産支店長松本季三志夫妻...
高浜虚子 「五百五十句」
...うちもどうしても二十銭や三十銭はあげて貰はんならんやないか」有志のものは寄りあつて...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...兄の周志淵が日本に来るかも知れないということではなく...
豊島与志雄 「自由人」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...同志の手をかりて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたしの意志に反してもそういうふうになるんです――もしあなたがやろうとお思いになりさえすれば...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...せめてあの宮志多亭の招き行燈に入らなければ」四十八の年の九月...
正岡容 「小説 圓朝」
...志村小夜子...
三好十郎 「肌の匂い」
...その跡でワシリは同志にあすの用意を言つて聞かせた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...志操行状が規律に從はぬこと...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...その二は相模に近く熱海(あたみ)町の枝郷和田を以前片平里と称えた(伊豆志)...
柳田國男 「地名の研究」
...額(ぬか)ずいてしまうしか他の意志のうごくすきもなかった...
吉川英治 「大岡越前」
...もし、青年立志のとき、早くから、信長が家康を盟友(めいゆう)としていなかったら、今日、安土の府の厳存(げんそん)を見ることなど、思いもよらないし、またもし、家康が信長の援助を得ていなかったら、その生い立ちから栄養不良の児みたいであったあの弱小三河の国が、よく以後の四隣の圧迫に耐え得てきたかどうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...また島の郷土史家や篤志家から送られた隠岐文献の類は机に山積されたほどだった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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