...彼は上司に忖度してそのプロジェクトに賛成した...
...彼女は周りの人々の期待に応えるために忖度した結婚をした...
...ビジネスの世界では、忖度が多いと批判されることがある...
...彼は自分の利益を優先して忖度してしまった...
...彼女の発言には、忖度が感じられなかった...
...しかし数学で研究される結果を忖度(そんたく)し得た...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...九君よこの上君の内部生活を忖度(そんたく)したり揣摩(しま)したりするのは僕のなしうるところではない...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...信吾は亦自分の心を妹に勝手に忖度(そんたく)されてる様な気がして...
石川啄木 「鳥影」
...言はなければ言はんで勝手に人を忖度する...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...忖度(そんたく)するにあるいは因(いん)あらん...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...互いの胸を忖度(そんたく)しようとする試みが...
夏目漱石 「明暗」
...自心をもって他人を忖度(そんたく)すべし...
福沢諭吉 「学問の独立」
...警部補が忖度(そんたく)するかも知れません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...その意味が忖度し難かつたが...
牧野信一 「湖の夢」
...予これを忖度(そんたく)す〉とは夫子(ふうし)の謂(いい)なり...
南方熊楠 「十二支考」
...私の思っていないことを忖度(そんたく)して恨んでいるから私としては悲しくなる」と言っているうちに源氏は涙ぐんでしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そばの者が何とかいいかげんなことを忖度(そんたく)して申し上げなかったであろうかと心配です...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御息所を対象にしていたろうとはあまりにも不似合いな忖度(そんたく)であると思ったのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...内生活は末の「日本と唐好き」の一節に由つて忖度(そんたく)せられる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...乞丐(こつがい)が帝王の襟度(きんど)を忖度(そんたく)することを得ぬと同じである...
森鴎外 「細木香以」
...少くもアプロクシマチイフにそれを忖度(そんたく)して見たかったのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...運転している自分の男のそのときの心を忖度する気色でむっと衝る時ごとに怒った表情に変った...
横光利一 「旅愁」
...あらぬ意思まで忖度(そんたく)されたりするが...
吉川英治 「新書太閤記」
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