...忍び足でテラスに近づき...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...世間の猫はコソコソ忍び足で近づいては...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...佐々砲弾が忍び足でこっちへ向ってくる...
海野十三 「地球盗難」
...サイラスは忍び足でその男のそばに近づいた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...4051.誰かが忍び足で階段を昇つてくる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...憂欝が忍び足でやつてきた...
種田山頭火 「其中日記」
...ハレマイヤが上手手前のドアから忍び足で登場...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...簔虫の難攻不落と頼む外郭の壁上を忍び足ではい歩くに相違ない...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...雨の日の黄昏(たそがれ)は知らぬまに忍び足で軒に迫ってはや灯(ひ)ともしごろのわびしい時刻になる...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...メルキオルが忍び足ではいって来て...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なるべく忍び足で近づいて来たものと見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...忍び足で灯の無い家に近附いた...
中島敦 「南島譚」
...念の入った忍び足で玄関の近くまでやって来てそこで止る...
久生十蘭 「魔都」
...私の背後にその女の子が一人忍び足で近づいて來るやうな氣配である...
堀辰雄 「春日遲々」
...忍び足で扉の方へ進んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...」忍び足でもどつて來たお米が首を出して...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...また階段をそっと忍び足で降りた...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...穿(は)き馴れたわらじの音もさせぬ忍び足で...
吉川英治 「江戸三国志」
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