...忍び足に寝台に近よってしげしげと二人の寝姿を見守った...
有島武郎 「クララの出家」
...道夫の背後を忍び足で通りすぎた...
海野十三 「四次元漂流」
...忍び足に消えて行く...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...憂欝が忍び足でやつてきた...
種田山頭火 「其中日記」
...やがて忍び足で縁側に出て...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...忍び足で家の中へ入り...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここまでお後を慕って来たという忍び足は...
中里介山 「大菩薩峠」
...吾輩は時々忍び足に彼の書斎を覗(のぞ)いて見るが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...内側に爪先立った忍び足をやって見せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...忍び足で飛んでもないところに行き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...叔母が忍び足でやってきて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...忍び足というやつで...
久生十蘭 「キャラコさん」
...私の背後にその女の子が一人忍び足で近づいて來るやうな氣配である...
堀辰雄 「春日遲々」
...また階段をそっと忍び足で降りた...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...こそこそと忍び足で階下へおりた...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...忍び足の憲兵はまだ垣の外を廻(まわ)っていた...
横光利一 「微笑」
...穿(は)き馴れたわらじの音もさせぬ忍び足で...
吉川英治 「江戸三国志」
...何も問わずに忍び足で戻ってきてしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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