...薄い透明な水蒸氣が忍び足して低地から這ひ騰り...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...その時誰か忍び足に...
芥川龍之介 「藪の中」
...忍び足でテラスに近づき...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...忍び足で廊下を歩いた...
梅崎春生 「風宴」
...僕は忍び足で台所へ行き...
太宰治 「パンドラの匣」
...忍び足につづいた...
直木三十五 「南国太平記」
...忍び足にかけ行くものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...なるべく忍び足で近づいて来たものと見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「親分、あれですよ」「黙らないか、八」言い甲斐もなく胴顫(どうぶる)いするガラッ八の手をふりもぎって、平次は忍び足に、その声の方へ近付きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...われわれの心に忍び足をするあいつの姿をみると...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...立って窓ぎわまで忍び足で行って見た...
橋本五郎 「小曲」
...忍び足というやつで...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そこで忍び足で階段の最後の部分を登りきり...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...せまい廊下をいくつもいくつもそっと忍び足で通りぬけて行った...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...元どほりに次の間を忍び足で戻つて...
室生犀星 「渚」
...後ろから忍び足で...
吉川英治 「剣難女難」
...忍び足して、裏の水屋の隙間(すきま)からのぞいてみた...
吉川英治 「親鸞」
...だからすぐに刺又(さすまた)をかまえて忍び足で進み寄ってさ...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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