...忍び足にそっと近よって見た...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...世間の猫はコソコソ忍び足で近づいては...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...忍び足で廊下を歩いた...
梅崎春生 「風宴」
...道夫の背後を忍び足で通りすぎた...
海野十三 「四次元漂流」
...4051.誰かが忍び足で階段を昇つてくる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...忍び足でついて出て来て...
太宰治 「花燭」
...もしやと思って忍び足について来たので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼は忍び足に近寄って...
豊島与志雄 「恩人」
...順造はその後ろへ忍び足で近寄っていった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...やがて忍び足で縁側に出て...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...廊下を忍び足に、もとの室のところまで来ると、障子の外に立って中の動静(ようす)に気を配るようでしたが、「これまあ、真さん、お前は――」障子押しあけ、飛びついた男の手には白刃(しらは)がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...なるべく忍び足で近づいて来たものと見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の背後にその女の子が一人忍び足で近づいて來るやうな氣配である...
堀辰雄 「春日遲々」
...忍び足で覗きに来るから...
牧野信一 「小川の流れ」
...まもなくまた忍び足で去ってゆくのだが...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...忍び足で寄っていった...
山本周五郎 「風流太平記」
...この時黒き暖簾(のれん)より衣ずれもせぬ忍び足かいま見すなる中の間(ま)のなでしこ色の帯のぬし...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...忍び足にそこを出て行こうとする気配でした...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索