...坐視するに忍びないことです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...そんな店を潰すに忍びないと云ふやうな顔をした...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...びっくりさすに忍びないから...
田中貢太郎 「酒友」
...云うに忍びないような事をします...
谷崎潤一郎 「幇間」
...判断を前進の意識された用具とするに忍びないらしい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...見るに忍びないときに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この反古を取出して今更漉返(すきかえ)しの草稿をつくるはわたしの甚(はなはだ)忍びない所である...
永井荷風 「十日の菊」
...なんだかそれは忍びない心持がしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは到底語るに忍びない...
中島敦 「山月記」
...さすがに見るに忍びないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次にも忍びないものがあったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...命にかけても忍びないことだったのです...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...己はこんな怪しからん事を黙つて見てゐるに忍びないので...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...黙過するに忍びない因果な性癖に依るらしかつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...到底こゝに書くに忍びないやうなことを喋舌つた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...兄弟の一人にいう――鏡に写った自分のきれいな素朴な顔から離れるに忍びないでいる一人に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...じつはこの本が偽書であろうと推定しつつもそう断定するに忍びない気持がする...
柳田国男 「故郷七十年」
...その大悪を見ているにも忍びない...
吉川英治 「三国志」
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