...忌々しいながら、僕は直ちにもとの「浅間信十郎」に還元して何ごとかと聞くと、「麻雀(マージャン)をやろうと仰有っています」と云った...
海野十三 「深夜の市長」
...然しなにかしら忌々しいのだ...
豊島与志雄 「自由人」
...何か忌々しいものが...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...酒太郎――忌々しい婆だ...
豊島与志雄 「囚われ人」
...さも忌々しいといったように...
豊島与志雄 「変な男」
...この忌々しい病気の為に...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...アメリカ人にいいことをされるのは忌々しいというケチな根性が丸だしになっているじゃありませんか...
久生十蘭 「だいこん」
...忌々しい嵌木(はめき)の床でつるりと足を滑らして危なく鼻柱を挫くところだつたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...この胸くその惡い狆ころめが! 忌々しいことを吐かしやがつて! なあに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...不意におじゃんになって忌々しいというような時だろうか? それとも新らしい土地で好いたらしい女と懇ろになり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ええ忌々しいつたら! あのソローハの性悪婆あめ! 人を袋ん中へ押し込めやあがつて……ほんにさう言へば...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...忌々しい外道めが! 地獄へおちて鬼に髯でも焼かれやあがれ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...忌々しい警察に邪魔されずに済むはずだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...男の不機嫌なのが忌々しい...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...半日で帰ってしまった」「忌々(いまいま)しい野郎だな」「聞いただけでも忌々しいだろう...
吉川英治 「醤油仏」
...どこか上野介に似ていた』『忌々しいな...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「忌々しい若造だぞ」とか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...夫婦生活四年間のあげくの果てと来ていやがる!……忌々しい...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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