...必竟と言えば、彼女との約束を守るために早めに帰宅しなければならない...
...彼は必竟にこの仕事を成功させるために全力を尽くしている...
...必竟、私たちは最後までやり遂げることができました...
...それでも必竟、彼は自分の信念を貫き通した...
...必竟の決断を下す前に、よく考えなければならない...
...これは必竟(ひっきょう)彼が自分の強い言語に叩(たた)かれたのだと判断した...
夏目漱石 「行人」
...けれどもあなたは必竟(ひっきょう)財産があるからそんな呑気(のんき)な事をいっていられるのよ...
夏目漱石 「こころ」
...必竟(ひっきょう)やくざだから遊んでいるのだと結論しているらしかった...
夏目漱石 「こころ」
...普通の学生同様な下宿にはいっているのも必竟(ひっきょう)野々宮が偉いからのことで...
夏目漱石 「三四郎」
...――必竟(ひっきょう)あなたのためにした事じゃありませんかと...
夏目漱石 「三四郎」
...是は必竟世話を焼き過ぎるから...
夏目漱石 「それから」
...必竟は同じ事であつたと思ひ出した...
夏目漱石 「それから」
...必竟は自分の未来を救ふ手段である...
夏目漱石 「それから」
...必竟(ひっきょう)は同じ事であったと思い出した...
夏目漱石 「それから」
...必竟は、三千代が平岡に嫁ぐ前、既に自分に嫁いでいたのも同じ事だと考え詰めた時、彼は堪えがたき重いものを、胸の中に投げ込まれた...
夏目漱石 「それから」
...必竟(ひっきょう)のつそつ苦しがる僕は負けているのだと考えない訳に行かなくなった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...必竟どうするんだろうという意味も朧気(おぼろげ)に交(まじ)っていた...
夏目漱石 「道草」
...「御前は必竟(ひっきょう)何をしに世の中に生れて来たのだ」彼の頭のどこかでこういう質問を彼に掛けるものがあった...
夏目漱石 「道草」
...これも必竟(つまり)は世帯の苦労から起るんだと判じた...
夏目漱石 「門」
...何しろ自分と云うものは必竟(ひっきょう)何物だか...
夏目漱石 「門」
...必竟風を捕ふるに不異(ことならず)...
蜷川新 「天皇」
...お袋(ふくろ)などが口廣(くちひろ)い事(こと)は言(い)へど亥之(いの)が昨今(さくこん)の月給(げつきう)に有(あり)ついたも必竟(ひつきやう)は原田(はらだ)さんの口入(くちい)れではなからうか...
樋口一葉 「十三夜」
...必竟(ひつきやう)人々の思做(おもひな)し次第にて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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