...増上寺には、昔から多くの参拝者が訪れる心願成就の寺として有名です...
...――と申すのが心願でございました...
芥川龍之介 「雛」
...母は不動尊に塩物断(しおものだ)ちの心願(しんがん)までして心配したのだ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...必ず犯人をつきとめて御安心願うようにします...
海野十三 「すり替え怪画」
...縁結びの心願の偶像となったものとか...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...少年はうちを出た時から一つの心願として道じゅう蹴りけりここまで来たものだろう...
谷譲次 「踊る地平線」
...紺と金との七宝の聖盒をしつらへたい心願にござります...
ボードレール 富永太郎訳 「或るまどんなに」
...不束(ふつつか)ながら行末は儒者とも相(あい)なり家名を揚げたき心願にて有之候処...
永井荷風 「榎物語」
...お銀様が写経の心願を起したのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...早くも白山参詣の心願とごっちゃになってしまっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを取寄せてつかってみたいとの心願を致しますけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでも一代の心願がフイになるかと思つてか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんな心願の筋があるか知らないが...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...ヘエ」「何処(どこ)へ行く積りだ」「白山権現に心願の筋がございます...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...人間の心の病ひをなほさうと云ふ心願のもとに生れたのです...
林芙美子 「浮雲」
...心願をこめて神(みくじ)をとってみると...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...私の為(た)めには恰(あたか)も心願成就で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...心願のすじがあって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...改めて返辞をします」「心願とは古風じゃないか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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