...まずこれで可(よ)しと汗を容(い)れて心静かに後を跟(つ)けて...
泉鏡花 「活人形」
...お前たちが心静かに月に見とれていると...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...家の者が茶の間へ集って茶でも飲みながら心静かに四方山(よもやま)の話をしているだろうと云う事を...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...いまは出家遁世(とんせい)して心静かに山奥の庵(いおり)で念仏三昧(ざんまい)の月日を送っている師匠の鰐口の耳にもはいり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...吉兵衛しょんぼりお墓に参って水心静かに手向け...
太宰治 「新釈諸国噺」
...心静かに食事をつづけるなどといふ芸当は私には出来ないのである...
太宰治 「津軽」
...彼はそこに滞在しながら心静かに養生(ようじょう)することにしたが...
田中貢太郎 「赤い花」
...彼の所にてお心静かに御生害をなされませと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...心静かに遊んで見や(ママ)うと急(あせ)つてゐる最中なのである...
永井荷風 「虫干」
...心静かに――しかし...
中里介山 「大菩薩峠」
...吾人(ごじん)も少しく心静かにおのれを省(かえりみ)ると...
新渡戸稲造 「自警録」
...彼女の心静かに住みなす家には...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...一日のつとめを終つた主が心静かに司るべき運動を...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...心静かに落着いて煙草を吹(ふか)して居る...
眞山青果 「茗荷畠」
...心静かにわたしは反論するであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かくて虹汀は心静かに座定を出で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ただ一人になってから心静かに文状を解いた...
吉川英治 「親鸞」
...吾々の成敗の手を心静かに待っておるらしい様子とか――そういう覚悟の者へ...
吉川英治 「親鸞」
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