...その夜は心静かに高台寺の下を歩く...
岩本素白 「六日月」
...心静かに微吟してゐるのに聴きとれたことも度々あつたが...
薄田泣菫 「独楽園」
...いまは出家遁世(とんせい)して心静かに山奥の庵(いおり)で念仏三昧(ざんまい)の月日を送っている師匠の鰐口の耳にもはいり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...彼の所にてお心静かに御生害をなされませと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...心静かに眺めあかさう...
富永太郎 「無題」
...心静かに焼いてしまいたい...
中里介山 「大菩薩峠」
...心静かに不動様を焼いてしまいたい...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時南陽の入る書斎で心静かに書見をして居りましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...心静かに日を送っている...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心静かに手を洗い了(おわ)ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心静かに研究をして居りましたが...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...彼女の心静かに住みなす家には...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...心静かに渡韓の途(と)に上(のぼ)りけるは...
福田英子 「妾の半生涯」
...心静かにわたしは反論するであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かくて虹汀は心静かに座定を出で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...経明はその後で心静かに自刃(じじん)した...
吉川英治 「平の将門」
...いつも心静かに法華経を唱える声につい聞き入って...
吉川英治 「源頼朝」
...あとで、心静かに、書き認(したた)めてお手元までさし出しまする」「ム...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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