...多少の心配もない訣(わけ)ではない...
芥川龍之介 「第四の夫から」
...気づかれる心配もないほどです...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...そんなところを調べられる心配もないわけである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...いまのところ暮しの心配もないようだから...
太宰治 「正義と微笑」
...その地方での一流の資産家であるから何の心配もない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それから又発売禁止其の他を実際に食う程度の内容の新聞紙が印刷される心配もない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...民族の血の純化などということには何の心配もないのであるから...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...蠅の心配もないし...
中谷宇吉郎 「室鰺」
...もう破傷風(はしやうふう)の心配もないと思ひます」主人は傍に居る女房に手傳はせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人の命を何んとも思はなかつたり」「だから武家は嫌(いや)さ」「有難いことにこちとらは千兩箱を預けられる心配もないと來て居る」二人はでも淋しさうでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...首を縊(くゝ)る心配もないわけで」「ところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下宿代にせめられる心配もない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あれやこれやと訊かれる心配もないというわけだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...なんの心配もないが...
火野葦平 「花と龍」
...動脈硬化の心配もない...
牧野富太郎 「植物記」
...なんのわずらいも心配もない安定した気持とを感ずるのであった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...これくらゐ仕合せなことはないと思つてゐるんだ――心配もないし...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...まず万一の心配もない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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