...今でもはっきりとまるで一幅の絵のように何十年か前の京都の街々のすがたを思い浮べて一人楽しんでいる時がないでもありません...
上村松園 「京の夏景色」
...恐らく微妙な一幅の絵画で...
上村松園 「山の湯の旅」
...たとえば一幅の絵でも...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...そして私とより成るこの活ける一幅の絵画...
種田山頭火 「夜長ノート」
...戯謔(ぎぎゃく)さまざまの心持が簡単な線の配合によって一幅の絵の中に自由に現われていると思うのである...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...一幅の絵に仕上げるために...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...最後の仕上げを施した一幅の絵が出来あがったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...外陣の壁に懸つてゐる一幅の絵である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...一幅の絵画を照らしている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...いつもうつむき加減でひら/\とする両つの振袖を軽やかに胸の上に合せて土橋の上をゆきゝする姿が真に幽かな蕭寥たる一幅の絵巻ものと見えた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...其処には一幅の絵姿が掛けてあります...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
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