...幼児我我は一体何の為に幼い子供を愛するのか? その理由の一半は少くとも幼い子供にだけは欺かれる心配のない為である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...ご心配のないように...
海野十三 「火星兵団」
...そんな心配のない婦人は...
薄田泣菫 「茶話」
...そういうことは万事御心配のないように願いたい...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...誰かに聞かれそうな心配のない時は驚くほど大声を発することがあり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...永久に覆えされる心配のない聖域に安置される...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...その金を一カペイカだって取られる心配のないことをよく知っているからであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...心配のない堅苦しいタイプだと思っていたが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...およそめんどうな波風をおこす心配のない間柄であるうえに...
久生十蘭 「川波」
...ご心配のないように」「司法主任のおっしゃるとおり...
久生十蘭 「母子像」
...天井の抜けるような心配のない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そんな心配のない心になりたいでしょうねえ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...粗服の女だちとあとに心配のない程度で金を分けあつた...
室生犀星 「巷の子」
...心配のない、笑い交す夜と、疲れた親密な昼とが二人の上を通り過ぎる...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...誰にもみつかる心配のないところに隠してあるんです...
山本周五郎 「季節のない街」
...サックまで付けて今夜は只の十五銭……折れるの曲がるのという御心配のないメリケンスチールの精製品……ハイ只今――」これだけの口上を聞けば...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...決してソンナ心配のないように致しますので……」羽振学士の顔色が...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...少しも心配のない暮しをしておりまするで...
吉川英治 「三国志」
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