...一度そのにおいをかぐと、だれでも、どんないやなことも、心配ごとも、忘れてしまうほどでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「ブタ飼い」
...お金が澤山あつて心配ごとは少しもなし...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...私の心配ごとはもうすつかり無くなつたのですから(とび上りながら)ねえ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...大変心配していることがあるんだが……」「心配ごとって...
海野十三 「火星兵団」
...「……あたしの大好きな真紅(まっか)な苺(いちご)の実いずくにあるのでしょいま――欲しいのですけれど」青年は心配ごとも忘れて...
海野十三 「恐怖の口笛」
...しかしこの男のほんとうの心配ごとが外からの危険に関係のあることは疑いがなかつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...心配ごとでもあるかのようにいらいらして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何か心配ごとでもあるのではありませんか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...父に心配ごとがあるときも...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...おまけに今は当面の心配ごとにあんまりかかりきりになっているので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...なにか心配ごとがあると見えて白い鬢のあたりをそそけさせ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...たいていの心配ごとをなおす良薬でありました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...彼はあの歓喜に満ち・あらゆる心配ごとを忘れて暮した・むかしの境遇を惜しんだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしはわたしの損失やわたしに関係のある心配ごとさえ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「なにか心配ごとでもあるのか」茶を啜(すす)ってから...
山本周五郎 「花も刀も」
...あの解放治療場で大層もない御心配ごとが出来まして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...他人の心の奥底の心配ごとをこっそり覗きたいと思う悪心は...
横光利一 「夜の靴」
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