...その説明のための要旨を心覚えに書いてあったのが「戦争史大観」の第一版である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...曠野の杜を飛々(とびとび)に心覚えの家数は六七軒と数えて十(とお)に足りない...
泉鏡花 「遺稿」
...唯自分一人の心覚えのためですし勉強のためでありますから...
上村松園 「座右第一品」
...心覚えに縮図させられる気にさえなった程だった...
上村松園 「土田さんの芸術」
...「心覚えに書いておいたものらしゅうございまして...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...松本英子が心覚えを書きつける手帳も...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...心覚えをして置いた書架から無くなっている...
辰野隆 「愛書癖」
...房一にはその男が近在のどこの部落の者だか心覚えがなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ただ今日の心覚えを...
中里介山 「大菩薩峠」
...心覚えがあるから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...声などに叔母さん心覚えは無かったのか」「ありませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...楽譜の心覚えや演奏上の注意やを書き入れるのは...
野村胡堂 「死の舞踏」
...留吉は心覚えの両親の墓石を眼で捜してゐたが)あゝ...
三好十郎 「地熱」
...先年――これももう二十年ばかり以前になる――その心覚えのやうなつもりで認めておいた...
三好達治 「池のほとりに柿の木あり」
...筒井は心覚えのあるところを捜して見たが...
室生犀星 「津の国人」
...その折々の心覚えを書き留めておいたのを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いつか大弐を覘って忍び込んだ心覚えの場所から...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...ほんの心覚えだけに...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??