...心理的なものなんだ...
太宰治 「斜陽」
...それともまたもっと純粋に心理的な理由によるものだろうか...
寺田寅彦 「芝刈り」
...その上に少しばかり泣くために有効な心理的な機構が付加されていれば効果はそれだけで充分であって...
寺田寅彦 「自由画稿」
...之に対する精神は――第一に――心理的なるものである...
戸坂潤 「科学方法論」
...物理的なるものと同じく心理的なるものも亦――心理的自然として――自然であることが出来るであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...数論の論理的な基礎が数の表象それ自身とその心理的な性質との内に求められねばならぬことを忘れた点に於て不当であると思われる...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...そういう意味ではイデオロギー論は「心理的なイデオロギー論」に帰着し...
戸坂潤 「読書法」
...心理的な機微を觀察しようとする程...
中島敦 「環礁」
...原始的医学とその心理的な源におけるいろいろな神秘主義の主な種類を示すことになるであろう...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...心理的な暑気にやられ...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...その心理的なこと全体の必然性を味わい楽しもうという気持からかもしれない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...知識の有用性は単に心理的ないし生物学的意味のものとなり...
三木清 「哲学入門」
...けれども彼のいふ實踐は主觀的な心理的な活動ではなく...
三木清 「認識論」
...ところで我々のいふ事實は決して單に心理的なものであるのではない...
三木清 「歴史哲學」
...今日の壊滅におちいった心理的な原因として...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」
...あんな心理的な答えをして生きている娘さんを...
宮本百合子 「女の歴史」
...そうして最もあたらしい……恐らく未来の探偵界を支配するであろうところの心理的な探偵方法……所謂(いわゆる)第三等の訊問法以上に合理的な...
夢野久作 「奥様探偵術」
...戦乱時代の心理的な峠があったのであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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