...もっと純粋に心理的な...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...一つの心理的なからくりの中の歯車や弾条(ばね)を点検するような無風流な科学者の態度で古人の連句をのぞいてみたらどうであろうか...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...心理的なるものも自然にぞくすることが出来る...
戸坂潤 「科学方法論」
...心理的な機微を観察しようとするほど...
中島敦 「環礁」
...それが現実的あるいは心理的な破綻のもとになったりすることがしばしばある...
中谷宇吉郎 「娘の結婚」
...原始的医学とその心理的な源におけるいろいろな神秘主義の主な種類を示すことになるであろう...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...人間の生活や心理的なものが描かれていなければ面白くない...
野村胡堂 「芸術としての探偵小説」
...心理的な部分も非常に手伝っているといったことがあった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...あるいは心理的な内容をもつものとして読むべきではなく...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...心理的な透視力のために...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...経験を心理的なもの...
三木清 「哲学入門」
...知識の有用性は単に心理的ないし生物学的意味のものとなり...
三木清 「哲学入門」
...然し事實が何であるかも存在を通じて初めて客觀的に把握されるに至る――これは事實が單に心理的なものでないことを考へれば當然である――といふことを忘れてはならない...
三木清 「歴史哲學」
...恐ろしいほど複雑で且つ心理的なものであったから...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...そういう心理的な歪みから生じたジイドの今日の全方向は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これには当然心理的なリアクションがあり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...事件そのものが心理的なものであるだけに容易なことではなかつた...
横光利一 「マルクスの審判」
...繊細な事件のために魑魅子にあたえた心理的な新らしい恋愛の鋳型(いがた)を見るのであった...
吉行エイスケ 「東京ロマンティック恋愛記」
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