...昨晩のBBQで、心残りのある残火処理をしていないことが、今朝わかった...
...「亡弟のお墓参りに行く時間が取れなかったのが心残りです」...
...父親が突然死去したため、袂別の機会を失ったことが心残りである...
...心残りがして帰れないのでその邸宅の周囲(まわり)を歩きはじめた...
田中貢太郎 「悪僧」
...心残りのないやうにせめてもう一週間置いてやつて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...吾々は数々の心残りを感ずる...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...もう丸沼にも菅沼にも心残りはなかった...
豊島与志雄 「山吹の花」
...おととしの十月中(なか)の亥(い)の子(こ)に炬燵あけた祝いとてここで枕並べてこのかた女房のふところには鬼がすむか蛇(じゃ)がすむかそれほど心残りなら泣かしゃんせ泣かしゃんせその涙が蜆川(しじみがわ)へ流れたら小春が汲んで飲みゃろうぞと三味線に合わせて口ずさみましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その妻子のことだけが心残りになって仕方がないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...万一そうなると自分の心残りとすることは一人の老母の身の上である...
新渡戸稲造 「自警録」
...分ったか」「親分さん、心残りは、――この娘、お筆のことでございます」「心配するな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大いにカルナヴァルの精神を発揮して心残りのないようにしておくほうがいいのよ...
久生十蘭 「だいこん」
...それでも何かがお心残りのようにすぐにはお立ちにもならず...
堀辰雄 「ほととぎす」
...若しもの時は後事よろしくお頼み申し候 尚私所有の遺物は大部分栄二へ御譲り下され度願上候父上は当分帰宅なき様子にて決して依頼心を起すことなく御身も自活の道を講ぜられ度願上候若し無事帰宅せば私も御身の滞在中その地へ参り種々心残りのこと伝へ置きたく思ひ居り候八月十日夜認む母より信一殿御許へ読み終ると彼は...
牧野信一 「スプリングコート」
...「お前方は心残(こゝろのこり)のないやうにして...
森鴎外 「大塩平八郎」
...私は故人とあの赤絵鉢に就いて親しく語り合ふ折を得なかつたことを、心残りに感じた...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...いささかのお心残りも遊ばさぬように」ひと息に云った...
吉川英治 「新書太閤記」
...御城下から発向(はっこう)いたしまする」「長浜に心残りはないか」「ありませぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ一つの心残りであると……」「は...
吉川英治 「新書太閤記」
...――でも、同門の人々や、上人の前で、親しい言葉をかわすことができなかったので、心残りに、まだそこに佇(たたず)んでいたものと見え、窓に、綽空の顔を見ると、とびつくように寄ってきて、昔ながらのことばで、「お師さま!」と、濡れた顔を下からのばした...
吉川英治 「親鸞」
...塵(ちり)ほども心残りはございません...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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