...すぐ注射をうちましょう」医師は心得顔に...
海野十三 「暗号数字」
...うんとあるから大丈夫」ネッドは心得顔で...
海野十三 「火星探険」
...そろそろお坊ちゃんの入浴の時刻と心得顔で立ち上り...
太宰治 「新釈諸国噺」
...お前にそこは頼む」私は心得顔で立ち上り...
太宰治 「親友交歓」
...」竹さんは何もかも心得顔に...
太宰治 「パンドラの匣」
...地べたにすわっていた親猿が心得顔に手を出して...
寺田寅彦 「あひると猿」
...「へ、へ、ちょっと当りがつくにはつきましたが、どうも、はや、あんまり子供じみた推量が、自分ながらおかしいくらいなものでございました」「何を言っているのだ」「いや、殿様にもかねて御心配をかけましたことでございますが……」「ふむ――」と主膳はその時、槍の穂先を拭っていたが、万事心得顔に、「あんまり高上りをするとあぶない、もうその辺であきらめた方がよかろう」「お言葉ではございますが、ここまで当りのついたものを、このままではあきらめられません」「当りがついたというのは、つまりその有無の境がハッキリしたというだけの意味だろうなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それをさも心得顔にあははと笑う姉の方が...
夏目漱石 「道草」
...心得顔に入るガラッ八の顔へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...また昔の病いが出たのかも解りませんよ」番頭の和七は心得顔でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その後には日頃お石と仲の悪い下男の鹿造(しかぞう)が心得顔にニヤリニヤリと従って居るのです...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...心得顔に土足で何処へでも入り込む...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...「いつもつまらない悪戯(いたずら)をする連中なんだ、今日はこっちで驚かせてやるからな、三人のところへいって、私がどうしても寄らなかった、ずいぶん先へいってしまったと云ってくれないか」「それでどうなさるんですか」「向うがどうするか見てやるのさ、つまりこっちで笑ってやろうというわけなんだ、うまくやってくれ、頼むよ」まさかでたらめだとは思わない、女は心付を貰ってもいるし、こっちの片棒を担ぐつもりかなんぞのように、心得顔に頷いて、店の中へ入っていった...
山本周五郎 「風流太平記」
...おいらも一緒に行こう」心得顔(こころえがお)で万太郎の先に立ち...
吉川英治 「江戸三国志」
...そんなに遠かアありません」あとは心得顔に代官原(だいかんばら)を横切って彼方(あなた)の土手へあがりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...心得顔にうなずいてみせたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひそと心得顔である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...曳きまする」と心得顔に...
吉川英治 「源頼朝」
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