...尖(さき)のとがった縁反りの三角帽子をかぶった心得顔の尊大な老紳士が...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...起きてこれからすぐ、買物にいくんだ」丸木は、心得顔に言った...
海野十三 「火星兵団」
...そろそろお坊ちゃんの入浴の時刻と心得顔で立ち上り...
太宰治 「新釈諸国噺」
...お前にそこは頼む」私は心得顔で立ち上り...
太宰治 「親友交歓」
...道庵が心得顔に小声で米友をそそのかし...
中里介山 「大菩薩峠」
...ルネサンスとかゴシックとかいう言葉を心得顔にふり廻す事も多かった...
夏目漱石 「行人」
...それをさも心得顔にあははと笑う姉の方が...
夏目漱石 「道草」
...心得顔に入るガラッ八の顔へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...路地の外でハタと心得顔のガラッ八に逢いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...茶店の婆アは心得顔に...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...御新造様」心得顔なお石を店に残して...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...その後には日頃お石と仲の悪い下男の鹿造(しかぞう)が心得顔にニヤリニヤリと従って居るのです...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...心得顔に万事をとりしきって...
久生十蘭 「金狼」
...夜になると、心得顔の仲居が、粋(すい)をきかせて、蒲団を一つ、枕を二つならべて、出て行った...
火野葦平 「花と龍」
...おいらも一緒に行こう」心得顔(こころえがお)で万太郎の先に立ち...
吉川英治 「江戸三国志」
...曳きまする」と心得顔に...
吉川英治 「源頼朝」
...天下はここで分れてゆく」「よう心得ております」「その心得顔が...
吉川英治 「源頼朝」
...心得顔して先に歩き...
吉川英治 「宮本武蔵」
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