...帆村は心得顔(こころえがお)でいった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...四五寸ばかし動かしてみるんだ」心得顔に一人が屍体の頭髪を掴んでズルズルと左へ曳き寄せた...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...それから心得顔ににっと卑(いや)しく笑って引き込み...
太宰治 「花燭」
...そろそろお坊ちゃんの入浴の時刻と心得顔で立ち上り...
太宰治 「新釈諸国噺」
...」竹さんは何もかも心得顔に...
太宰治 「パンドラの匣」
...地べたにすわっていた親猿が心得顔に手を出して...
寺田寅彦 「あひると猿」
...更けたる夜(よ)を心得顔に赤々と輝くを望み見れば...
永井荷風 「夜あるき」
...子供らは心得顔である...
中里介山 「大菩薩峠」
...――これは間違いもなくお品さんですぜ」ガラッ八は心得顔に一つ目の橋を渡って両国の方へ早走りになります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今ごろは請合(うけあ)い白状したいような心持になっているでしょうよ」磯吉は心得顔に入口のすぐ側にある...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...路地の外でハタと心得顔のガラッ八に逢いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とんだ世話になるぜ」中年配の朝吉は心得顔に平次を案内します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心得顔の女が顔を出します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜になると、心得顔の仲居が、粋(すい)をきかせて、蒲団を一つ、枕を二つならべて、出て行った...
火野葦平 「花と龍」
...猶折々は河の真中に岩の現はれて白波打ち寄するなど恐ろしげなるに船頭は横ふりむきて知らぬ顔すれば舟は心得顔にやす/\とそをよけてぞ流れける...
正岡子規 「かけはしの記」
...おいらも一緒に行こう」心得顔(こころえがお)で万太郎の先に立ち...
吉川英治 「江戸三国志」
...天下はここで分れてゆく」「よう心得ております」「その心得顔が...
吉川英治 「源頼朝」
...そろそろ心得顔でせせり出しそうな気合いを十分に見せながら...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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