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饗庭篁村 「木曾道中記」
...十分な自覚と静観とを以て我々の進むべき筋道を心得た上での事でなければならない...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...もうちゃんと心得たもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...投げるだけ投げた手を、ぱたぱたとはたき上げたかと見る間に――袋はそのまま杖槍は腰に、猿が猿まわしに取っつくように、がんりきの背中へ御免とも言わずに飛びつくと、心得たもので、がんりきの百が、そのまま諸(もろ)に肩をゆすり上げて――「あばよ!」と言って、献上組を尻目にかけ、足の馬力にエンジンをかけると、その迅(はや)いこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...油断をしちゃならねえ」「心得たよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは実に心得たやり口でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを訊出すんだ」「心得た」ガラッ八は気軽に飛んで行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四十男の心得た顔を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...餘つ程心得たものでなければ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼らが人間第一の義務と心得た嗣子を生ましむる事受け合いてふ霊物と確信され...
南方熊楠 「十二支考」
...一通り心得たような顔つきをしているのはどういうものかね...
森本薫 「華々しき一族」
...技を心得た工人の数は多く...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...「心得た」呂布もいさぎよく山へかくれた...
吉川英治 「三国志」
...もうそろそろ煙硝(えんしょう)の山が爆発(ばくはつ)しますよ」「心得た...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「心得た」気がるに...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...心得たと、襟がみを掴んだり、手頸(てくび)を取って、ずるずると渓流の水明りに近い辺まで、引き摺(ず)って出た...
吉川英治 「源頼朝」
...定綱の兄弟たちは、「心得た」と、わずかな別軍をひきいて牛鍬(うしくわ)から道を曲(まが)った...
吉川英治 「源頼朝」
...虚無僧も心得たりという応対で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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