...如何に登山術を心得た人でも...
石川欣一 「可愛い山」
...藩閥を擁護するを以て國家の大事と心得たる議員もありき皇室と政府とを混同して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いよいよ心得たもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲府城下の闇の夜半の例を以てしても……さすがに長浜の町の人々はもう先刻心得たもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...百年の経験を十年で上滑(うわすべ)りもせずやりとげようとするならば年限が十分一に縮(ちぢ)まるだけわが活力は十倍に増さなければならんのは算術の初歩を心得たものさえ容易(たやす)く首肯するところである...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...心得た」「それから蝋燭を――」平次は蝋燭を片手に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...油断をしちゃならねえ」「心得たよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...千金の宵を過す趣味も心得たのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心得た風でズイと入りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...法師を木のはしと心得たる目よりは...
樋口一葉 「たけくらべ」
...技を心得た工人の数は多く...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...列挙するには及ばぬと心得た者も多いように思われた...
柳田國男 「地名の研究」
...路(みち)を問はうにも燐寸(マツチ)を自来火(スレフオオ)と呼ぶことを知つた以外に支那語を心得た者は無かつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...きっとまたあばれだして、きさまの首をひンねじる日があるからおぼえていろ!」「おお、心得た...
吉川英治 「神州天馬侠」
...心得たりと引ッつかんで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...柱の目印を見に来てくれ』『心得た』ふたりは夕闇の中で別れた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...心得たか」「はっ」それで...
吉川英治 「茶漬三略」
...ご助力をたのむ」「心得た」二人は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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