...葉子はそれだからなおさらの事もう来そうなものだと心待ちをしたのだった...
有島武郎 「或る女」
...實は心待ちに待つてゐたのに――「實に怪しからん奴だ」と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何かお鳥からたよりがありはせぬかと心待ちにしてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...もしやラツールが顔を出しはしないかと心待ちにしていた...
海野十三 「恐竜島」
...申渡しの役を引受けてくれるだらうとお心待ちになつて居られたのに違ひございませぬ...
太宰治 「右大臣実朝」
...恐らく後で又問い合せに来るのではないかと心待ちにしていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わたしは絶えず何ものかを心待ちにし...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...彼は往來を歩きながら心待ちに待っていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...おかみさんは今日の富を心待ちにして待っているんでございますよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...手前の来るのを心待ちに待っていたのさ」「物好きも満更(まんざら)無駄じゃなかったわけで」「ハッハッ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さげすんだ眼付を私に向けるだらうと心待ちにしながら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...わが娘の消息を心待ちにしておりました...
本庄陸男 「石狩川」
...心待ちにしていた伯父からの手紙も来ていず...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...ベスは、心待ちに、待ちましたが、その日も、つぎの日の朝も、なんの返事もありません...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...訪ねて来ないかと心待ちにしてゐた日が幾度かあつた...
水野葉舟 「かたくり」
...やがて「内応の計」の効果をあげてくるのを心待ちにしていたが...
吉川英治 「三国志」
...心待ちにしていた使いとみえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...心待ちの人と会う日も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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