...犬や猫に会えるときをも心待ちにしており...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...きっと着換の寝間着を取りに行ったのでしょう」と心待ちに待っていても...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...シロオテとの会見を心待ちにしていた...
太宰治 「地球図」
...彼の友人のエレディヤ研究者を心待ちに待っていたが...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...恐らく後で又問い合せに来るのではないかと心待ちにしていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そのうちに遣(や)って来るであろうと心待ちにしていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その日はとうとう心待ちにした二度目の電話が懸って来ず...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そこで彼は髯を綺麗に剃落してアーントネリの出現を今か今かと心待ちに待っていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...もうやって来そうなものだな」こうして心待ちに待っているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その間私はその反響を心待ちにしていたのであるが...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...心待ちに待って居たらしい...
野村胡堂 「死の予告」
...心待ちに私を待って入(い)らしったでは御座いませんか」「エ?」図星を指されて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...心待ちに八五郎の來るのを待つてゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...壽命の毒だぜ」平次はさして驚く樣子もなく――實は心待ちに八五郎の報告を待ち乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このひとが来るのを心待ちしていたふうで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...梳櫛を片手に髪結馭者のやう古蝶馬鹿の骨頂は夫人が鳥を撃ち同飛乗の首尾よく下駄の先を見る同心待ちオートバイかと振返り同赤坂にやがて停職される客同女優髷あまり美人の結はぬもの同洋楽で夜は悩ませる学校出同香取屋がどうのと鼻緒付を買ひ同お仕度を留場は海老の腰で聞き同稽古所で跡見の服が安く見え同第八句の「香取屋は」浅草橋附近にあつた高級の下駄屋で...
正岡容 「大正東京錦絵」
...義平太の心待ちでもあった...
吉川英治 「大岡越前」
...心待ちに控えていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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