...北斗でもまた話しにやつて來るか知らんと心待ちに待つてるのだが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...と心待ちにしていたがなかなかやって来なかった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...神秘的なまでに先端的な西洋世界から来たもう一人の人物と知り合いになるのを心待ちにしていた...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...恐らく後で又問い合せに来るのではないかと心待ちにしていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わたくしは今心待ちに梅の蕾(つぼみ)の綻(ほころ)びるのを待っているのだ...
永井荷風 「葛飾土産」
...心待ちに待って居る蕎麦も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かわいそうなお前の起きてくるのを心待ちに待っていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...梳櫛を片手に髪結馭者のやう古蝶馬鹿の骨頂は夫人が鳥を撃ち同飛乗の首尾よく下駄の先を見る同心待ちオートバイかと振返り同赤坂にやがて停職される客同女優髷あまり美人の結はぬもの同洋楽で夜は悩ませる学校出同香取屋がどうのと鼻緒付を買ひ同お仕度を留場は海老の腰で聞き同稽古所で跡見の服が安く見え同第八句の「香取屋は」浅草橋附近にあつた高級の下駄屋で...
正岡容 「大正東京錦絵」
...客の好みに適(かな)つた食物なども拵(こしら)へて心待ちにするやうになつた...
正宗白鳥 「假面」
...訪ねて来ないかと心待ちにしてゐた日が幾度かあつた...
水野葉舟 「かたくり」
...と心待ちにしているのも無理からぬことであろう...
矢田津世子 「父」
...心待ちにしておったところだ」一時...
吉川英治 「大岡越前」
...何しろ夜毎、心待ちだつた...
吉川英治 「折々の記」
...半分はこの官兵衛の吉左右(きっそう)を心待ちにお待ちになるものと愚考(ぐこう)されまする...
吉川英治 「黒田如水」
...この局面たりと、決して、お味方の負けにはなりません」「……ふむ、あれか」秀吉にも、心待ちに、待たれるものがあった...
吉川英治 「黒田如水」
...いかに朕が心待ちしていたかを察せよ」「かならず宸襟(しんきん)を安め奉りますれば...
吉川英治 「三国志」
...心待ちに控えていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...心待ちにしておった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索