...だのに心外なことには...
谷崎潤一郎 「鍵」
...そう物惜しみをなさるなよ」「物惜しみとは心外な! 愚老は何とかして日頃の御恩報じがしたい...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そのままぷいと西比利亜(シベリア)へでも逃げて行かれたらそれっきりだぜ」そう云うと女は心外な表情をして見せて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...心外な気がしてならなかった...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...心外な気がしてならなかつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...兵馬はそれを心外なりとしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...よほど心外なものだったらしい...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...およそ心外なことばかりやらされた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...甚(はなは)だ心外な所で乗り合せたものですな...
横光利一 「上海」
...少し心外な解釋だらうと思ふ...
吉川英治 「折々の記」
...このような心外な沙汰を何で唯々(いい)とおひきうけ遊ばしたか」と...
吉川英治 「黒田如水」
...「これは心外な仰せです...
吉川英治 「三国志」
...そんなにも過大に見えるかと思うたからだ」「これは心外な仰せを」「なぜ心外か」「てまえにすれば...
吉川英治 「三国志」
...それとも裏切り者の名和と一つ腹か」「心外なご疑念を」と...
吉川英治 「私本太平記」
...なぜ心外なのか」「でも...
吉川英治 「私本太平記」
...これは心外なり――というような顔をした...
吉川英治 「新書太閤記」
...心外なことはない」「嘘を仰っしゃいませ」「なに」「あなた様が...
吉川英治 「源頼朝」
...いささか心外なような顔色を示して答えた...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索