...さも居心地よささうなしやれた構への家になつてゐる...
太宰治 「清貧譚」
...王は心地よさそうに笑った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...その心地よさが骨髄に沁みるようであった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...なにもかもが飛び去ったあとのような心地よさで独り...
田中英光 「オリンポスの果実」
...早くも心地よさそうな寝息を立てたが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...荻生君は風通(かぜとお)しのよい本堂の板敷きに心地よさそうに昼寝をしている...
田山花袋 「田舎教師」
...雨あがりの地面のしめやかな心地よさ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さも心地よさそうに眠っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...心地よさは、やはらぎを與へるものである...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...心地よさそうに眠っていた小猫が...
火野葦平 「花と龍」
...軒近く青木の茂る心地よさそのごと子等の丈伸びてゆくいつもみづみづしい大きな葉を拡げて四時変ることなく真赤な頬つぺたのやうな色の実さへ一杯つけてゐる青木は成るほどさういはれて見ると...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...心地よささうに眠つてゐた...
牧野信一 「不思議な船」
...居心地よさというものを...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
...自分も仕事をしているような居心地よさです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...清潔なギロリの心地よさ! 日本文学における河童(特に近代の)は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大変居心地よさそうよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...うとうとと眠りにひきこまれようとする者の感じる・あの心地よささえ交った・ものであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...蓮花の上には心地よさそうに小さな仏がすわっている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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