...前の銚子を傍(かたえ)へ除(の)けようとして心付く...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...ああ、江戸児(えどッこ)はこの味を知るまい、と乗合の婦(おんな)の移香を、楽(たのし)みそうに、歯をスーと遣(や)って、片手で頤(あご)を撫でていたが、車掌のその御注意に、それと心付くと、俄然(がぜん)として、慄然(りつぜん)として、膚(はだ)寒うして、腰が軽い...
泉鏡花 「婦系図」
...はじめて心付くと...
泉鏡花 「婦系図」
...(心付く)不重宝(ぶちょうほう)...
泉鏡花 「海神別荘」
...女房 (心付く)おお...
泉鏡花 「海神別荘」
...今の紳士が奥畑であったと心付くと...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...全く我ながら馬鹿らしい事だと心付く...
永井荷風 「海洋の旅」
...婆さんが勧誘する事の意味に心付くと共に...
永井荷風 「ひかげの花」
...また心付くも無頓着なるごとく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...なお彼らが想像せる寃罪(えんざい)には心付くべくもあらずして...
福田英子 「妾の半生涯」
...さては騙かれたかと心付く辺以下もよかった...
宮本百合子 「印象」
...画室の塵(ちり)一本もなきように綺麗に掃除しあるに心付く...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...暫くして女がふと心付くと...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...誰にもすぐ心付くのは湫の漢字を宛てたクテまたはグデである...
柳田國男 「地名の研究」
...眼の前にあったことを心付くことになり...
柳田國男 「地名の研究」
...東北の地名のカヌカに関するお説を見て心付くのは...
柳田國男 「地名の研究」
...『平家』や『盛衰記』を見て心付くことは...
柳田国男 「雪国の春」
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