...先程女中の代へて行つた珈琲のすつかり冷え切つたにも心付かずに...
石川啄木 「新しい歌の味ひ」
...小芳が心付いて立とうとすると...
泉鏡花 「婦系図」
...さりとは露ほども心付かざりしこそ...
巌谷小波 「こがね丸」
...そこには心付かず...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...心付かざるや」と四郎左衛門申し述べ候処...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...」歌麿の描ける女の常に甚(はなはだ)しく長身なるは浮世絵を通覧するものの直(ただち)に心付く処なるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...今までは記憶しているとも心付かずにいた浄瑠璃(じょうるり)の一節(いっせつ)がわれ知らずに流れ出るのに驚いた...
永井荷風 「すみだ川」
...一刻も早く使命を完(まっと)うする方が万全の策と心付いた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...心付けと、十手と、詫言(わびごと)と、脅かしと、硬軟いろいろに使いわけて、亥刻(よつ)半(十一時)頃、廻って来たのは、御隠殿(ごいんでん)裏でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しばかりの心付けと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心付けと、十手と、詫言(わびごと)と、脅かしと、硬軟いろ/\に使ひわけて、亥刻半(よつはん)(十一時)頃、廻つて來たのは、御隱殿裏(ごいんでんうら)でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...教育家がこの辺に心付かずして...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...或は猫でもかかったのではないかと心付いた...
宮本百合子 「餌」
...多くの形容法や人の心付いて名にしようと思う特色の説明法が...
柳田國男 「地名の研究」
...心付かせたいというような望みもあった...
柳田国男 「予が出版事業」
...きさまたちにも心付けを呉れてやる...
山本周五郎 「竹柏記」
...けれどもやがて何かに心付いた事でもあるのか...
夢野久作 「白髪小僧」
...同時にあらゆる証拠が揃っていながら「冤罪(むじつ)だな」と名奉行が心付き...
夢野久作 「鼻の表現」
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