...漸くに心付きし乎(か)...
巌谷小波 「こがね丸」
...ただ自ら実験してこの目に触れた所の範囲内においていささか心付いたことを書いただけのことである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...辰雄はその前に雪子の意見も聞いて見るべきであるとは心付いていたのだけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...思いの外内証が苦しいのだなと心付いたことがいろいろあった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...心付かざるや」と四郎左衛門申し述べ候処...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...」と言い終って清岡は自分から言過ぎたと心付き...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...婆さんが勧誘する事の意味に心付くと共に...
永井荷風 「ひかげの花」
...私にまで丁寧な御挨拶で御座いました」「外に心付いた事はないだらうか」「親分さんへ差上げたのゝ外に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...教育家がこの辺に心付かずして...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...床下(ゆかした)の見ゆるに心付き...
福田英子 「妾の半生涯」
...あれほど悩みの種だった金龍寺の門番へのお心付けも...
正岡容 「小説 圓朝」
...もう来るころと待っていて若干(いくらか)祝儀を出すとまたワッショウワッショウと温和(おとな)しく引き上げて行くがいつの祭りの時だったかお隣の大竹さんでは心付けが少ないと言うので神輿の先棒で板塀を滅茶滅茶(めちゃめちゃ)に衝き破られたことがあったのを...
水上滝太郎 「山の手の子」
...ひとりでの力につき動かされてしている自分の振舞いに心付いて...
宮本百合子 「女靴の跡」
...しかしその間には心付かず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...底に横たわっていたことに心付かしめるのも...
柳田国男 「海上の道」
...一八 天孫氏説起源或いはもう心付いた人が有るかも知れない...
柳田国男 「海上の道」
...はいっているのに心付きました...
柳田國男 「日本の伝説」
...手先のわれを見送る眼付き尋常ならざるに心付き...
夢野久作 「白くれない」
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