...社会科学というものに心を移すのは自然だともいわれようか...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...居(きょ)は心を移すというが...
寺田寅彦 「柿の種」
...やむをえず自然の方に心を移す訳になるんだろうかな」自分は兄が気の毒になった...
夏目漱石 「行人」
...あの東京の嫌な郊外の寂しい家に棄てて来た反古紙に心を移すより他になかつた...
牧野信一 「冬の風鈴」
...書斎に籠つて一巻から次巻へ一頁から次頁へと心を移す時にこそ実にも名状すべからざる愉悦を覚え...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...ほかの人に心を移すようなことは自分にできるはずがない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人は皆花に心を移すらん一人ぞ惑ふ春の夜の闇(やみ)こう言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...視覚に集中した心が聴覚の方へ中心を移す一つの中間状態に過ぎない...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...多くの人に心を移すのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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