...人がいたずらに過去と現在とに心を残して...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...僕はもうあの女には少しも心を残してはいません...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...その舗石の中には自分の内臓や血潮や心を残してきたのであることを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鉄砲の音には心を残して西峠まで走(は)せて来た時...
中里介山 「大菩薩峠」
...心を残して町の方へ向って行くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...散乱した金銀に心を残して出て行く足どり――あの足どりでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに心を残して髪結(かみゆい)に行っている間に...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛び込もうとした湯槽(ゆぶね)に心を残して...
中里介山 「大菩薩峠」
...鬼の正体に心を残して走りましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...一念を封じこめた硫黄山(やま)に心を残しているのではあるまいかと...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...心を残して立去ってしまった...
久生十蘭 「魔都」
...さすがに父母に心を残して目に涙を溜(た)めながら...
堀辰雄 「姨捨」
...心を残して雪之丞は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ひとりでに中心を残して行つたら...
室生犀星 「冬の庭」
...外へ心を残してそこを閉めきりました...
吉川英治 「江戸三国志」
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