...紅(くれない)蹴返す白脛(しらはぎ)はたわけき心を乱すになむ...
泉鏡花 「活人形」
...娘の心を乱すまでは動かぬといふのなら...
犬養健 「愚かな父」
...クリストフの心を乱すのがはばかられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうしてこんなにわたしの心を乱すのであろうか...
豊島与志雄 「自由人」
...凡て心を乱すが如き情は静まって...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...落ち付いた彼の心を乱すものは...
豊島与志雄 「二つの途」
...その方が彼の心を乱すことは少なかったであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の方でもコゼットの心を乱す一瞥を投げたとはマリユスも自ら知らなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何かお心を乱すような人情の思い出が...
中里介山 「大菩薩峠」
...後(のち)の世までの心を乱す...
夏目漱石 「虞美人草」
...もっとも二本とも新たに宗助(そうすけ)の心を乱すような心配事は書いてなかった...
夏目漱石 「門」
...こう云う場合に人の心を乱すものはただ怖(こわ)いと云う感じばかりだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...心を乱すようなことをいってもらってはこまるんだ...
久生十蘭 「復活祭」
...侍でさえ恋には心を乱すものとは言え...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...又たかし君の心を乱すものが存在して居ると云ふわけでもなく...
松本たかし 「松本たかし句集」
...また予期しない父性愛の心を乱すもののあるのに気がついて退出してしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この人がまた宮のお心を乱す原因になることであろうと思われ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...落ちついて心を乱すことなく見ていられるのであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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