...彼の本はおそらく私のこの雑文集に何十倍するだけの心の糧を諸君に提供するに違いない...
伊丹万作 「広告」
...それは、貴重な心の糧だ...
太宰治 「如是我聞」
...先生というものの存在そのものが心の糧(かて)となり医薬となるのであった...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...自分には猫の事をかくのがこの上もない慰藉(いしゃ)であり安全弁であり心の糧(かて)であるような気がする...
寺田寅彦 「備忘録」
...幾多の人の心の糧(かて)となったかわからないのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...心の糧(かて)は何処にも得られないまゝで只憑(つ)かれた人として故郷へ戻つて来たのだが...
林芙美子 「浮雲」
...彼にはあこがれていた未知の心の糧(かて)への道が示されているように思えた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...私達は唯口誦することによつて心の糧とするばかりである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...読者の心の糧となるのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...意味の深い心の糧(かて)となつて了つた...
三島霜川 「平民の娘」
...心の糧を送ろうとして...
宮本百合子 「公のことと私のこと」
...自然の容相にどんな心の糧を見出しているのだろうか...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...我々の好奇心の糧(かて)となるだけである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...否むしろ未来にさえ繋(つな)がる新鮮な心の糧を豊かに含んでいる事を見出されるでしょう...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...ならい覚えて心の糧(かて)とすれば人を高めます...
山本周五郎 「日本婦道記」
...殊に地獄は私の心の糧だったから...
横光利一 「欧洲紀行」
...文芸を心の糧とすべきこと...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...仏教芸術によって心の糧(かて)を与えられた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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