...今度はつとめて心の平静を保つよう注意を怠らぬであろう...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...すべての場合に心の平静を保たねばならぬ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...眼が赤いでしょう」心の平静を取り戻した様子で...
高見順 「如何なる星の下に」
...青扇のためにずいぶんと心の平静をかきまわされて来たようである...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...私は心の平静をとりもどした...
太宰治 「逆行」
...身心の平静をとりもどした...
種田山頭火 「一草庵日記」
...しかしその弱さが同時に心の平静を持続せしめてゐることも事実だ(私は猫である癖に虎になりたがるのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...ただ理知による真理の探究が真の心の平静を与えるものだという意味の前置きがある...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...そうしてついにまた心の平静を失った...
夏目漱石 「明暗」
...何分にも心の平静を欠いて居たあの時です...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...睡眠によって回復された妾の心の平静さはすっかりかき乱されてしまいました...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...また拒絶してかわいそうな友の心の平静をみだしたりすることを恐れた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...私は何れ程心の平静を望んだ事であろう...
松永延造 「職工と微笑」
...何かそれを覆(くつ)がへすだけの確乎(かくこ)とした反証を握り得ないまでは心の平静を見ることは出来さうもなかつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...そのすこしは幅も心の平静もあるひとが高文にパスしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夫人の心の平静でないのを知った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜もすがら心の平静を得なかったようである...
吉川英治 「三国志」
...心の平静と清朗とを取り返すのを見た時...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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