...我俳諧撰集の心なし...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...利己心なしの生活というのはあたかも吹かぬ風...
丘浅次郎 「人道の正体」
...万(よろ)ず依怙(えこ)の心なし...
太宰治 「花吹雪」
...自他ともに恨(うら)みかこつ心なし...
太宰治 「花吹雪」
...心なしの遣(や)り方だろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...心なしか母の顔に疲れ切つた様子が薄い膜のやうに出て来はじめたのを民子が気にかけてゐる中に...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...「あの子は心なしだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...されば新橋辺にて家持(いえもち)の芸者は色仕掛のお客と見れば用心なしあまりしげしげ呼ばるる時は芸者の方より体(てい)よく返礼をなして後の難儀を避くる由(よし)...
永井荷風 「桑中喜語」
...どうも心なしか、露西亜語の方はその後はあまり吹聴されなくなったようだった...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...本藩に対して功名心なし既(すで)に心に決定して居れば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そういうあの方の後ろ姿は、私の心なしか、いつになくお辛そうにさえ見えた...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...なんの下心なしにぐうぜんこの質問(しつもん)を発するなら...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...心なしか生絹は冴(さ)えた美しい顔にやや朝寒むの臙膩(えんじ)をひいた頬をてらして...
室生犀星 「荻吹く歌」
...その心なしにシカケ...
夢野久作 「能とは何か」
...黄荒(こうこう)の末季(まっき)を心なしに見ておりましょうや」と...
吉川英治 「三国志」
...心なしか愁然(しゅうぜん)と...
吉川英治 「三国志」
...心なしか去年あたりより幾ぶん肉の削(そ)げたかに見える眼もとではあるが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...心なしか、こよいは、灯も鮮やかに、翳(くも)りなく点(とも)って、なんとなく胸も花やぐようなと、灯占(ひうら)をたてていたが――花田橋ではお許(もと)に待たせたが、こたびはわしが待つであろう瀬田の湖畔に牛をつないでと、武蔵からの便り...
吉川英治 「宮本武蔵」
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