...死後に心ないものの手で弄(いぢ)くりまはされるのをきらつたやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...心ないことをいったと...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...心ない身も秋の夕暮には哀(あわれ)を知るが習い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...心ない一巡査の手によって無に帰したのは...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...この夫妻を、停車場から療養院まで乗せて来た馭者は、がさつな、心ない、鈍感な男だったが、豪商が細君を扶けおろしている間、彼は無益な気遣わしさのあまり、舌をぎゅっとかみ締めんばかりだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...何心ない視線に一枚の罫紙をとらえた...
「今朝の雪」
...僕は世間の心ない人たちから折々そういう苦情を聞くがアア浅ましいと思って歎息するね...
村井弦斎 「食道楽」
...心ない人の眼にどう見えようとも...
山本周五郎 「青べか物語」
...興(きょう)をさまたげるも心ない業と...
吉川英治 「三国志」
...二心ない者と見て...
吉川英治 「私本太平記」
...心ないことでしたの」「いやなに...
吉川英治 「私本太平記」
...二心ない丈夫(おとこ)と尊氏は見込んでおる...
吉川英治 「私本太平記」
...傍(はた)から花の散るのを急がすような心ない処置をとっては...
吉川英治 「親鸞」
...心ない事を訊ねた...
吉川英治 「源頼朝」
...心ないわざをしたの」「……いいえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...細心ないたわりを施していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...(泥鰌を分けてくれぬか)といった自分の心ない言葉が武蔵は恥ずかしく思い出された...
吉川英治 「宮本武蔵」
...心ないおねだりをした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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