...心ない山の刑事さえも...
橘外男 「仁王門」
...さすがに心ない土人たちの眼にも...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...心ない次第で神宣でお題目である程度のことこそが...
戸坂潤 「社会時評」
...「御新造さんの弟さんで、米吉さんですよ」そう言って居るところへ、十七、八の前髪立の美少年が、何心ない様子で、チョロチョロとお勝手を出て来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心ない一巡査の手によって無に帰したのは...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...「いつも心ない失礼ばかりいたしましておわび申しあげます...
室生犀星 「姫たちばな」
...我々の勧告でもってその心ない一挙一動を助けてやろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...折角(せっかく)の御希望をお止めするのは却(かえ)って心ない業ではあるまいかと気が付いて……それならば折角のお話ですから私が立会いの上でお尋ね下さい……と御返辞した...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...殊に最近の腐敗が如何に爛熟を極めているかを描く事は心ない業(わざ)でなければならぬ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...また面白さうに、高笑ひを立ててゐて、心ないのか、それとも今は何も愛するものがないかのやうな女達もゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...「汝に二心ないことは...
吉川英治 「三国志」
...初瀬詣でをせずに過ぎるも心ないわざ...
吉川英治 「私本太平記」
...二心ない者と見て...
吉川英治 「私本太平記」
...心ないことでしたの」「いやなに...
吉川英治 「私本太平記」
...心ない者も、よい枝ぶりと見るのであろう...
吉川英治 「源頼朝」
...余りに心ない業(わざ)だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...(泥鰌を分けてくれぬか)といった自分の心ない言葉が武蔵は恥ずかしく思い出された...
吉川英治 「宮本武蔵」
...心ないおねだりをした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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