...貞世の病気がますます重(おも)るという迷信のような心づかいから...
有島武郎 「或る女」
...やさしい心づかいからでした...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...周囲の人々の心づかいに対しても冷然としている...
梅崎春生 「黄色い日日」
...われわれはわれわれ自身に対する心づかいの一部を止めにして...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...すぐそんな心づかいなどは忘れて室(へや)の中へ眼をやった...
田中貢太郎 「馬の顔」
...それとは云わぬ心づかいなど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...せめて夫や悦子の眼に触れないような心づかいをしてくれるように...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それには何よりも深い理解と繊細なる心づかいとが必要であるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...姉に迷惑をかけまいと云う心づかいからか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...妻がこのごろのあわただしさの中にありながらなおときどきは四季の風情(ふぜい)を座敷に添える心づかいを忘れないのは...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そのお心づかいも御尤(ごもっと)もに存じ申す...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは一応は尤(もっと)もなお心づかいでございますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつもあなたに心づかいおさせして御免なさい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...心づかいをしながら手紙を書いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(c)そんな心づかいは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...われらの役儀にお心づかいなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...石を拾って風で飛ばないようにするまでの綿密な心づかいをこの盲人はして立ち去ろうとするのだった...
吉川英治 「親鸞」
...(初めは弥陀(みだ)の信仰を背景とした慰めの心づかいから起こった用法であろうが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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