...黒川がよくねむっているのに安心して...
海野十三 「爆薬の花籠」
...ただ少しばかり感心しているところは偉い方のおいでを利用して事件を当局者の手で揉消(もみけ)してしまう...
大坪砂男 「浴槽」
...」と親達が感心して見惚(みと)れてゐると...
薄田泣菫 「茶話」
...何だかほっと安心して気が晴れ晴れとなったのを覚えた...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...印度の美術写真も苦心して自分の財政の許す範囲で多くを買ひ集めようと思つてゐる...
土田杏村 「私の書斎」
...独(ひとり)で決心していた...
徳田秋声 「あらくれ」
...勝利にならないうちは用心して戦闘に加わらないで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お角が全く感心してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はともかくも二日酔の魔を払い落してからの事だと決心して...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...オガ屑が出るだろう――まア安心しておれと一緒に来るが宜い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こいつは百年經つてもわかりつこはないと安心して居たことだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その点は安心してくれ給え」「そいつは紳士的だね...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...でも元の精神状態には戻らないので安心して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...私の苦心して採集した標本の一部を学校へ売ってみたり...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...そこでさんざん雌牛を感心してながめたあとで...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...俺達下々の者が安心して家業をはげめるご時世が来さえすればよいには違いないけれど...
三好十郎 「斬られの仙太」
...安心しているがいい...
森鴎外 「山椒大夫」
...すがたこそ、惨憺(さんたん)には見えるが、思いのほか、家康がにこにこしているのをながめて、半狂乱になっていた将兵たちも、ひどく安心して、その後はおのずから秩序づいた...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??