...入口を入る時心がまえが出来ていたつもりにも拘らず...
梅崎春生 「日の果て」
...それから行けるところまで行く心がまえで...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...何であろうとありがたく戴くだけの心がまえは持っているつもりである...
種田山頭火 「独慎〔扉の言葉〕」
...どうにもならないのだ! わたしは一生懸命に心がまえをして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...わたしはもう前日からそれに対する心がまえをしていた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...自分が今たずねてみようかしらと心がまえしているところのあの娘――そこで兵馬は...
中里介山 「大菩薩峠」
...という心がまえができているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...「生い立ちの記」を年毎に月毎に日毎に書き記して置きたい心がまえである...
宮本百合子 「暁光」
...乳をやる者の気持や心がまえは...
山本周五郎 「初蕾」
...たった今、恋と職分との、明白な差別と、心がまえを、理非をわけて、聞かされたばかりであっても、お次には、眼のまえで、姉が縄目にかかるのを、見てはいられなかった...
吉川英治 「大岡越前」
...河内を出るときから固めていた心がまえにもさらに反復をかさね...
吉川英治 「私本太平記」
...あるいは平常の心がまえなどが...
吉川英治 「新書太閤記」
...捨て去る者には捨て去るものの心がまえがあるのであろう...
吉川英治 「親鸞」
...口賢い法語や呪文(じゅもん)で誤魔化すだろうと心がまえしていた人々は...
吉川英治 「親鸞」
...「明日のために」との心がまえで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...武骨者なら武骨者らしゅう飲んだがよいに」「そうですか」「作法が茶事ではない、作法は心がまえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――あなたのなさる剣もそうではありませぬか」「そうです」「心がまえに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...根本からその心がまえも鍛えも違っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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