...治療をして貰ひたい好奇心がないではないが...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...執着心がないからして都府としての公共的な事業が発達しないとケナス人もあるが...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...自分もいつかは名取にして貰おうと云う下心がないでもなかったのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...多少その点に不安心がないこともない...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...養家に辛抱しようと云う堅い決心がないと云うのが...
徳田秋声 「あらくれ」
...『家名を汚した人には生前に逢う心がない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...但し政治的関心がないから...
中原中也 「我が詩観」
...卑屈な心がない...
蜷川新 「天皇」
...私達の氣持も狹い谷の内に欝々として何がな珍らしいものと願ふ心がないではなかつた...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...真に往生をおもう心がないことから来ている...
三木清 「親鸞」
...公共事業に従事する者が更に公共の利益を図る心がない有様(ありさま)だ...
村井弦斎 「食道楽」
...兵部卿の宮にそのお心がないのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかしエッセーの友愛論は、モンテーニュ個人の友愛論であるが、マテオ・リッチのは友愛概論であって、中心がない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一あの器に心がないと誰が云い得よう...
柳宗悦 「工藝の道」
...物ではあろうが心がないと誰がいい得よう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「留さんをからかったって一文にもなるわけじゃなかんべえに」彼は狐火にさえ関心がないらしい...
山本周五郎 「青べか物語」
...私にはたいして関心がない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まったく関心がないようすで...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
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