...心あるものの笑いを招く人々こそ気の毒なれ...
井上円了 「おばけの正体」
...多少、心ある者は、一笑に附して顧みざるべきほどの無稽(むけい)の言葉であるにかかわらず、それを信ずるものが少なくなかったということは、今も昔も変ることがありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本の当局者も、心ある者は、近き将来に、この新たなる燃料の大量需要の来(きた)るべきことを予想し、どうしても、日本内地にその豊富なる鉱山を見出さねばならないことを痛感している...
中里介山 「大菩薩峠」
...いささか仏心あるやり方だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...是から人に逢ふ度に君は神經衰弱かときいて然りと答へたら普通の徳義心ある人間と定める事に致さうと思つてゐる今の世に神經衰弱に罹らぬ奴は金持ちの魯鈍ものか...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...人心ある子弟ならば理も非も問はずして何事も後日の事に附し...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...是れとても眞に賊心あるものとは思はれず...
福沢諭吉 「帝室論」
...心ある人は止めるべし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...心ある人から観たら...
二葉亭四迷 「平凡」
...心あるアメリカの人々...
宮本百合子 「新しい卒業生の皆さんへ」
...心ある親たちと教師に...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...真に心ある人々としては決して笑って見ていられない今日の日本の時局精神の皮相的なはきちがいが...
宮本百合子 「女の行進」
...自分たちとしても心ある娘たちはそれをある弱点として認めていると思う...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...「松が浦島(うらしま)(松が浦島今日(けふ)ぞ見るうべ心あるあまも住みけり)だと思って神聖視するのにとどめておかねばならないあなたなのですね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心ある者が心して観れば...
吉川英治 「剣難女難」
...奥州五十四郡の心ある武士どもがあった...
吉川英治 「私本太平記」
...草木も心あるもののように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...心あるもののように夢へ聞えてくるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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