...もつと徹底的なれ...
會津八一 「趣味の修養」
...彼等は運命の心の徹底的な体験者であるのだ...
有島武郎 「運命と人」
...煙草屋の徹底的な家宅捜査を行った...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...私への徹底的な絶望と思って私がかなしんだ...
太宰治 「虚構の春」
...若林が妻と三人同時に徹底的な治療に努めたので...
徳田秋声 「縮図」
...モールトンはこの弊害を指摘する点に於て可なり徹底的なのである...
戸坂潤 「読書法」
...それは徹底的な否定的分析でなければならない...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...そこでは文化的意識は未だ力強き徹底的なる發現を見ず...
波多野精一 「時と永遠」
...しかもここではその同一性は最も徹底的なる形において承認を要求する...
波多野精一 「時と永遠」
...徹底的な日本嫌いがいたふうで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...徹底的な類似と適合を想像させるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そして數年前の微笑せる懷疑主義者はいつか徹底的な厭世主義者に變つてゐる...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...「つまり徹底的なイン××ントなのね...
牧野信一 「好色夢」
...苟も根本的なる、徹底的なる、生命あるイデオロギーの變革に際しては、ひとはその背後に、たとひそれが顯はでないにせよ、必ずアントロポロギーの本質的なる變革を見逃すことが出來ぬであらう...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...かつての相手の徹底的な変化を...
山川方夫 「演技の果て」
...そのうえまた梁山泊というものが、相互の感情対立を事難(ことむず)かしくし、祝氏の三兄弟は、その疑念のまま、さらに二段三段の追撃策を取って、徹底的な圧迫を、李家へむかって下さんものと、密々、うごいている風だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...徹底的な争闘を争闘しつゝあることを信ずる...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
...徹底的な信者であった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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