...このとき我々は夜を徹するばかりに語りふけって...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...事情はなお恭しく聞かねばわからないがとにかく自分の真の満足を得んがために自信を貫徹することが即ち当人の生命である...
伊藤野枝 「出奔」
...○自己に徹することが自然に徹することだ...
種田山頭火 「旅日記」
...そこまで徹するには悟脱するか...
種田山頭火 「寝床〔扉の言葉〕」
...島崎君は老年に徹するといふことをその全集の序言で言つてゐるが...
田山録弥 「心の階段」
...この眼光紙背に徹するといふ読方も...
田山録弥 「小説新論」
...今日の文化意識を貫徹する根本問題なのだ...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...そのために夜を徹することも屡々だったらしい...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...骨髄に徹するほど無念にくり返し...
中里介山 「大菩薩峠」
...天晴れて谷の空気が透徹する時には...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...先生が聞いたらさぞ喜ぶだろう」「よく僕の意志が徹するように云ってくれたまえ...
夏目漱石 「虞美人草」
...自己の意志を貫徹することの容易ならぬことが察せらる...
新渡戸稲造 「自警録」
...憎みに徹する気にはなれなかったのでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それでも小粒で二両ばかり」与七が怨み骨髄(こつずい)に徹するのはそのためだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主體性を貫徹する...
波多野精一 「時と永遠」
...それが時間性の制限を克服して自己を貫徹する必然性を説くものである...
波多野精一 「時と永遠」
...夜を徹するも敢て辞さぬ者です...
牧野信一 「痴酔記」
...しかし飽くまで実際のありようを見徹す力が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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