...その「生活の根に」徹する事が出來なかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...併し他人の内生に貫徹する能力を根本條件とする批評に於いては...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...彼が寒氣骨に徹する監房にこれを書いてから十八日目...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...即ち決死をもって鉱業停止を請願し目的を貫徹するまでは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そうして願意の貫徹することを図るために...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...骨身に徹する思ひであつた...
太宰治 「火の鳥」
...板倉との約束を貫徹する気でいるらしいことに不満は感じているけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あくまで媒介を貫徹することが絶対媒介だからだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...子供っぽさに徹するといいんだがね...
豊島与志雄 「自由人」
...奥底に徹する深い理解が彼にあるという...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...悪に徹するだけの勇力が...
直木三十五 「南国太平記」
...弁信に対する恨みは骨髄に徹するもののように...
中里介山 「大菩薩峠」
...良い墨で書いた字は筆力が紙背に徹するといわれているのもN氏の解釈によると...
中谷宇吉郎 「墨色」
...分離對立しつつしかも同一性を保有し乃至貫徹することによつて行はれる...
波多野精一 「時と永遠」
...真にその欲するところを貫徹することができぬ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...書机に向って夜を徹するのが毎日なので...
久生十蘭 「湖畔」
...そういうカムフラージュでもしなければ結局自分の所信を述べることも目的を貫徹することもできなかったからであろう(パリ高等法院の判事だったアンヌ・デュ・ブール Anne du Bourg が結局火あぶりの刑に処せられた事実を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...骨髄に徹するほどな...
吉川英治 「私本太平記」
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