...唯生活の中核に徹する眞實を求める...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その貫徹す眼で人間の魂の底までも見透すやうな氣がした...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...愛子は骨に徹する怨恨(えんこん)を葉子に対していだいている...
有島武郎 「或る女」
...事情はなお恭しく聞かねばわからないがとにかく自分の真の満足を得んがために自信を貫徹することが即ち当人の生命である...
伊藤野枝 「出奔」
...骨身に徹する思ひであつた...
太宰治 「火の鳥」
...そして孤独に徹する時...
種田山頭火 「其中日記」
...自然に徹するは自己に徹するなり...
種田山頭火 「其中日記」
...それで万人に徹するのである...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
...本当に生命ある一切の内容に浸徹する世界観だと云わねばなるまい...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...天晴れて谷の空気が透徹する時には...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...良い墨で書いた字は筆力が紙背に徹するといわれているのもN氏の解釈によると...
中谷宇吉郎 「墨色」
...その自己矛盾に徹することである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...何ものにも打勝ち何事をも貫徹する神聖者の主體性・人格性こそ萬事の本であり源である...
波多野精一 「時と永遠」
...いかなる理由があっても個人を殺すということはできないということを党の規律の中に挿入することを要求するんだ」「君の即座の死をもって中央委員は回答にかえるだろう」「僕は僕の死をもって目的を貫徹する」低い...
平林初之輔 「鉄の規律」
...それを貫徹するこそ役割の遂行である...
宮本百合子 「刻々」
...眼光紙背に徹する底のまなこをもたなければならない...
室生犀星 「庭をつくる人」
...人の肺腑に徹するものではない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...徹するまでやるべしとは...
吉川英治 「新書太閤記」
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