...会場は徹底的に蹂躙(じゅうりん)された...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...此等のことを外にして徹底的に自己を善くするの道は何處にもないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...敵性国(てきせいこく)イギリスの息の根を徹底的に止めちまうことについて...
海野十三 「暗号音盤事件」
...固定静止したものと見ることを徹底的に排斥する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そんな不徹底さからも当然...
豊田三郎 「リラの手紙」
...妖魔(ようま)を払(はら)うべく徹宵(てっしょう)守護(しゅご)に当っているのだという...
中島敦 「名人伝」
...試験の前日徹夜して暗誦したものであるが...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...透(す)き徹(とお)る湯のなかの軽(かろ)き身体(からだ)を...
夏目漱石 「草枕」
...セキメーツは徹夜の決心を...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...もうすこし徹底させて見たらどう? ……(葵の顔をのぞきこむようにして)ねえ葵さん...
久生十蘭 「金狼」
...それ故目前の争論を惹き起すまいとして耐忍の上にも耐忍をした此日の苦痛は心骨にしみ徹るのであつた...
平出修 「計画」
...大矢市次郎で徹宵...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...男女青年労働者の待遇の徹底的改善を決定したのである...
宮本百合子 「明るい工場」
...動坂の家で徹夜した朝窓をあけて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼は徹底した自己中心で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...徹之助は云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...かくして能の表現は次第次第に写実を脱却して象徴? へ……俗受けを棄てて純真へ……華麗から率直へ……客観から主観へ……最高の芸術的良心の表現へ……透徹した生命の躍動へと進化して行く...
夢野久作 「能とは何か」
...そして、それも見事、親類や土地の人々から、士族が、けものいじりするとか、土地を穢(けが)すとか云われて、徹底的に嫌われ、とうとう又、小田原を追ン出て、牧場を横浜市外の太田新田という所へ引移したものである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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