...果然お君さんはほとんど徹夜をして...
芥川龍之介 「葱」
...徹底した人生を經驗したことだけは間違ひがないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...彼の忠勤は夜を徹するも仲々かき尽し難き程ある中に...
石川啄木 「閑天地」
...三晩続けて徹夜(よどほし)に踊つても...
石川啄木 「天鵞絨」
...その不徹底から来る内面的な苦痛と実際問題に対する懊悩から逃れるには...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...俳人といふ以上は行住坐臥一切が俳句であるほど徹底した方がよいと思ふ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...実は却って判断が持つ処の論理性の徹底に外ならない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...併し往々その意義が徹底され得ない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...徹底した機械論的ラショナリズムとしての唯物論と同様...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それを受けつけなかった兵馬の一徹なところは...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の心のうちに起っている骨髄に徹(とお)る淋しい心...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分が結局どの道にも徹底出来ない質(たち)なのでないかと云ふ気がどうもしてな...
長與善郎 「青銅の基督」
...既ニシテ柝鳴リ幕徹シ灯光頓ニ明ナリ...
成島柳北 「他山の石」
...しかもここではその同一性は最も徹底的なる形において承認を要求する...
波多野精一 「時と永遠」
...觀想主義の必然的歸結である主體と客體との完全なる合一は自己を徹底せしめることによる自己の破棄以外の何ものでもないであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...中津藩の小士族で他人に侮辱(ぶじょく)軽蔑(けいべつ)されたその不平不愉快は骨に徹(てっ)して忘れられないから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...十時から「ロッパと開拓者」これで徹宵...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...奨励の趣旨が徹底したものか...
柳田国男 「雪国の春」
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