...その画は微細な効果には乏しいにしても...
芥川龍之介 「「菊池寛全集」の序」
...象の身体に虱が附いたよりも遙に微細な生物が無数に住んで居ることを見出すが...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...微細な物といえども決して粗末な扱いをしないようにすることが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...微細なところに沢山あるのです...
太宰治 「愛と美について」
...各測候所の平均領域の幅員に比して微細なる変化は度外視し...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...その微細な観察とデリケートな絵具の使い方に驚かされた...
寺田寅彦 「中村彝氏の追憶」
...友人達について色々のささやかな微細なことが気にかかるのである...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...更に微細な部分が存在し...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...原子の微細な界隈では行われない...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...値打ある人生を微細な一點にも發見するのが我々の本領である...
長塚節 「教師」
...街道の端には「コマセ」といふ微細な蝦のやうなものが干してある...
長塚節 「隣室の客」
...しかも極度の分化作用による微細なる心の働き(全体として)を写して人に示すのはおもに文学者がやっている...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...其辺の微細な点まで極められた上での議論であるかどうか...
「文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎」
...その微細なものまで私に思い出されてくるような気がする...
堀辰雄 「楡の家」
...たといそれがドンナに微細なものであろうとも...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...微細な粉雪が霜のように凍て付いて...
夢野久作 「眼を開く」
...今迄は相当に微細な小径まで符合していた地図が...
蘭郁二郎 「植物人間」
...きわめて微細な点まで注意の届いた写実で...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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