...無論微細な変化を計る道具がある訳ではないから...
江戸川乱歩 「心理試験」
...微細なる兇器ともみられるであろう...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...微細な黴菌が種々の病を起すことを知るに至ったのも皆真に向うて一歩ずつ進んだ結果であるが...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...象の身体に虱が附いたよりも遙に微細な生物が無数に住んで居ることを見出すが...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...如何様(どのよう)な微細な事までも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それが「微細な」罪であつたかどうかである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...微細なものを拡大し...
戸坂潤 「科学方法論」
...こちらの微細な反応を...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...微細な點に渉つて考へると...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...微細な結晶が、目に見えない蒸気となって、雲一つない空へ立ちのぼっていった...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...もちろん実験は微細な点にまで及んだのであるが...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...静かなうちに微細な震盪(しんとう)を感ずるもののごとくに揺れた...
夏目漱石 「明暗」
...微細な羽虫が翔び交ひ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...されどかかる微細なる処に妙味の存在なくば短歌や俳句やは長い詩の一句に過ぎざるべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...それらは極めて微細なものばかりであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...微細なものに限られていたようである)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...珊瑚礁を造った微生物と同じ微細な虫が...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...人の肉眼には見えない微細な黴(かび)や虫や塵(ちり)ほこりがもし見えたら...
吉川英治 「新書太閤記」
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