...勿論博士との関係についても絶対にそんな事はないと云い張っています」「竹村春枝という婦人はどうして微細な関係を知っていたのだろう?」「さあ」「まゆみの芸を封じたなどとは想像とも思えない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...こんなふうには到底説明する事のできないような微細なところにあるようである...
寺田寅彦 「柿の種」
...だんだんにいろいろの微細なことが目につき...
寺田寅彦 「茶わんの湯」
...不可測的の雑多な微細な原因のために...
寺田寅彦 「方則について」
...水底の泥土(でいど)から発散する微細な電気が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...話したり聴(き)いたりするにつれて内部に起こる微細な感情を示すような...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...微細な戦争模様のついてる象牙の菓子箱...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...更に微細な部分が存在し...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...いくら微細な心的現象の解剖でも...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...微細な点まで彼らの注意に値したらしい...
服部之総 「空罎」
...私は妻の動作の微細なところまで気に懸った...
原民喜 「忘れがたみ」
...思考についての非常に細かい区別や微細な点を仮定する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...微細な羽虫が翔び交ひ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...微細な菌が、こまかに縺(もつ)れた蜘蛛(くも)の巣のようになって檐(のき)から垂れさがり、建物の外側一面を蔽(おお)いつくしている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...その微細なものまで私に思い出されてくるような気がする...
堀辰雄 「菜穂子」
...細君はいつまでも微細な觀賞眼を批瀝して...
牧野信一 「痴日」
...微細な掟(おきて)が立てられるのが認められる...
森鴎外 「栗山大膳」
...微細な文字をもって埋めた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索