...俺の意識と意志とが後天的に之に參與する力の甚だ微弱な事を思ふ時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...わずかに微弱なる反対党の将となり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...微弱なる国民をいじめるというのは...
大隈重信 「平和事業の将来」
...微弱ながら恋の心の動くのを自覚しました...
太宰治 「人間失格」
...微弱な風がちょうど偶然太陽の方向に流れていたであろう...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...場合によりては毎回地震の強度は微弱なる事もあるべく...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...また微弱な気流でもその落下の方向速度を変える事は明白である...
寺田寅彦 「方則について」
...闘争は一個微弱なる一少年を化して...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...或は微弱ながら、性欲も潜在するのかも知れない...
外村繁 「澪標」
...微弱な脈搏が辛うじて通っていた...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...ある真面目(まじめ)な人々は公衆の衛生を目的とした戦いを――まだごく微弱なものではあったが――企てていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その片方の眼から頭がこの間うちの苦しさの微弱なのになって来るのがよく分ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...微弱な地電流といえども...
武者金吉 「地震なまず」
...やっとの事で金魚の微弱なる生存の価値は発生する...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...革命に反抗する勢力が微弱な場合には...
矢部貞治 「政治学入門」
...この度の解散は微弱な私一人のためのみならず...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...他人に私の微弱な自我をわざと誇張し...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...しかしそれらはいずれも微弱な地方の土豪に過ぎないものの子であることはいうまでもない...
吉川英治 「黒田如水」
便利!手書き漢字入力検索