...それから微弱な宗教的要素(乃至(ないし)はそれに類した要素)の外には...
石川啄木 「弓町より」
...自然と云ふことを考へる程微弱な自分の力をおもはずにはゐられません...
伊藤野枝 「九州より」
...そしてたとえ自分の力がどれほど微弱なものであるとしても...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...人知の微弱なる到底これを知る能(あた)わず...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...云わば遠からず爆発しようとする火山の活動のエネルギーがわずかに小噴気口の噴煙や微弱な局部地震となって現われていたようなものであった...
寺田寅彦 「夏目先生の俳句と漢詩」
...勿論それは私の神経が微弱なために...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...――そしてこれに対しても亦微弱な「自由主義」が叫ばれる!)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼は身の微弱なるを感じて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ああしたいと云う方角も程度も至って微弱なもので...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...もちろんその驚きは微弱なものであった...
夏目漱石 「明暗」
...來るを迎へることは一方現在の成立を意味しその限り主體と他者との共同の微弱ながらも準備をなすのであるが...
波多野精一 「時と永遠」
...前代におけるがごとく微弱な者ではなかった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...また我々は極めてぼんやりした微弱な音についても...
三木清 「認識論」
...その片方の眼から頭がこの間うちの苦しさの微弱なのになって来るのがよく分ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...五言葉は散漫微弱なる資料には相違ないが...
柳田国男 「海上の道」
...今なら至って微弱なるダジャレに過ぎないが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...微弱な領土と兵力を擁(よう)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...現在の資本家階級のそれに比して実に言うに足りない微弱なものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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