...それから微弱な宗教的要素(乃至(ないし)はそれに類した要素)の外には...
石川啄木 「弓町より」
...場合によりては毎回地震の強度は微弱なる事もあるべく...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...勿論それは私の神経が微弱なために...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...或は微弱ながら、性欲も潜在するのかも知れない...
外村繁 「澪標」
...甚だ微弱なものと云わねばならない...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...微弱ながら放射線の放出をつづけている...
永井隆 「長崎の鐘」
...もちろんその驚きは微弱なものであった...
夏目漱石 「明暗」
...前代におけるがごとく微弱な者ではなかった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...馬越は自分の微弱な精神の働きに人らしい誇りは持つてゐなかつた...
正宗白鳥 「假面」
...また我々は極めてぼんやりした微弱な音についても...
三木清 「認識論」
...私は、恭々しく謹んで、微弱な、唯一の燈火を持運びます...
宮本百合子 「偶感一語」
...微弱な地電流といえども...
武者金吉 「地震なまず」
...新婚の快い酔いに身を置いている源氏に及ぼす力はきわめて微弱なものであったに違いない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...五言葉は散漫微弱なる資料には相違ないが...
柳田国男 「海上の道」
...革命に反抗する勢力が微弱な場合には...
矢部貞治 「政治学入門」
...武器も兵糧も人数も微弱な三河勢では...
吉川英治 「新書太閤記」
...微弱な領土と兵力を擁(よう)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...いくら強がっても、微弱な小国が、大国に勝てないのは、明白です...
吉川英治 「新書太閤記」
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