...併し此の如き微弱なる答辯は畢竟何するものぞ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そしてたとえ自分の力がどれほど微弱なものであるとしても...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...また微弱な気流でもその落下の方向速度を変える事は明白である...
寺田寅彦 「方則について」
...微弱な脈搏(みゃくはく)が辛うじて通っていた...
徳田秋声 「黴」
...闘争は一個微弱なる一少年を化して...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...微弱な脈搏が辛うじて通っていた...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...微弱ながら放射線の放出をつづけている...
永井隆 「長崎の鐘」
...前代におけるがごとく微弱な者ではなかった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...そこは中心部よりも微弱な光線を知覚するに適してゐる...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...私は、恭々しく謹んで、微弱な、唯一の燈火を持運びます...
宮本百合子 「偶感一語」
...その片方の眼から頭がこの間うちの苦しさの微弱なのになって来るのがよく分ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...結局は節日(せちにち)や祭の期日の印象を微弱ならしめたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...今なら至って微弱なるダジャレに過ぎないが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そこいらの水とおんなじ位に微弱なプランクトンの一粒一粒を...
夢野久作 「爆弾太平記」
...他人に私の微弱な自我をわざと誇張し...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...しかしそれらはいずれも微弱な地方の土豪に過ぎないものの子であることはいうまでもない...
吉川英治 「黒田如水」
...微弱な領土と兵力を擁(よう)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...いくら強がっても、微弱な小国が、大国に勝てないのは、明白です...
吉川英治 「新書太閤記」
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