...或は独歩自身の中に微妙なる独歩モオパスサン組合の成立してゐた為である...
芥川龍之介 「僻見」
...微妙な経緯が判るわけがない...
梅崎春生 「狂い凧」
...微妙な音響が聞えて...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...私の微妙な目の働きを悟った様でありました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...生活必需品と嗜好品との間に微妙な味がある...
種田山頭火 「其中日記」
...勝利者と敗北者への微妙な人間の心理作用でもあった...
徳田秋声 「縮図」
...つまり一時われわれの間でやかましくいわれた「すべての美しくして高遠なるもの」のあらゆる微妙な陰影を意識するのに...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...貞節な微妙な謹直な何かがあることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...微妙な接吻がそののちに来(く)る...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...微妙な心の動きは...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...何か微妙な啼声がした...
原民喜 「壊滅の序曲」
...自分の微妙な力を感謝した...
福士幸次郎 「太陽の子」
...この問題に対する同盟員の感情も微妙な複雑性を示した...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...微妙な形で中野重治の「五勺の酒」にあらわれている...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...これは大変微妙な心持...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一緒に生活しているものの微妙ないきさつでいろいろなニュアンスをもって来る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...巧妙な技巧と微妙な手練...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...微妙なふくよかな肉づけ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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