...更に微妙なことには第三に『それ』の芸術的価値さへ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...田川夫人は微妙な女の本能と直覚とで...
有島武郎 「或る女」
...微妙な経緯が判るわけがない...
梅崎春生 「狂い凧」
...その微妙なところで……実はこういう話があるんだが……」その先をいいかけたとき...
海野十三 「地球発狂事件」
...」微妙な思想だ...
太宰治 「正義と微笑」
...微妙な心持や気分をあらはすことの出来ないために...
田山録弥 「三月の創作」
...この微妙な点により...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...なつかしい微妙な薫(かおり)は駿馬(しゅんめ)いななく大宛(だいえん)のものである...
中勘助 「胆石」
...彼は実に良く土人を――その微妙な生活感情に至る迄...
中島敦 「光と風と夢」
...大雪田は満面の波形に微妙な明暗をたたんで...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この世では聞かれぬほどの微妙な音楽を奏し出したので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...微妙な人生の真実...
林芙美子 「晩菊」
...微妙な注意の下に...
堀辰雄 「不器用な天使」
...子供の微妙な性格とに衝き込んで洞察(みぬく)こととに鋭い理解と温かい不断の精心とを持つてゐた...
室生犀星 「愛の詩集」
...ここが微妙なので...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...何ともいえない微妙な手ざわりを楽しみつつ...
夢野久作 「鉄鎚」
...といえる微妙な点なども要はこの辺にあるおもしろさかと思われる...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...その下に微妙な濃淡を示す櫺子の薄褐灰色と...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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