...その切味の微妙さを檜(ひのき)の板で試みる時はまったくたのしい...
高村光太郎 「小刀の味」
...血肉のつながりの微妙さを此事件に於て味ふた...
種田山頭火 「其中日記」
...疎(うと)ましいものにも見えた」「――」平次の説明の微妙さに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このように遺伝の作用をも内にはらむ人間の生命の生物としての構成の微妙さを私たちに知らせるのは生理学であろうが...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...生活の感情の微妙さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして又有機的な微妙さで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...やはり人間の体と自然との関係の微妙さを経験によってつよく感じているたちですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その微妙さを考えると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...微妙さお分りのことと存じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこに在るしか在りようがないという自然の微妙さに制約されているのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...年とともに益豊富なニュアンスを加えてまざまざとして来るというのは又何と人間の心の微妙さでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それもそうだ、というところもあるでしょう? 生活の複雑さ、微妙さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...つまりその二人の美の微妙さは誰の中でもあるが...
室生犀星 「故郷を辞す」
...迅(はや)い羽捌(はねさば)きの微妙さに...
室生犀星 「姫たちばな」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...筋の複雑、微妙さと、解決の痛快皮肉さは恐らく前代未聞だろうと思うがね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...吹き流されている赤い幡に感ぜられる運動の微妙さ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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