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浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...何一品(ひとしな)微塵も位置を変えていない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...その様子には作意の影など微塵もなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その一言には微塵も邪念がなく...
太宰治 「右大臣実朝」
...微塵もありません...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...自分が騙されているといった疑いを微塵も差し挟まない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...金紗のコートに蔽はれた其服装には現代風のけばけばしい染色は微塵もなく...
永井荷風 「来訪者」
...前にいう通り、神前の燈(あかり)が朧(おぼ)ろで、はっきりとはわからないのですが、その輪郭と言い、その物ごしと言い、いま受けた印象をいよいよ鮮かにするのみで、微塵も、敵意と危険とを感ぜしめられないものですから、ホッと息をついて、「どうも、とんだ失礼をいたしてしまいました」こうなってみると、自分の寝まき姿が恥かしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...「――」お峯の訴へる眼付き――邪念(じやねん)などは微塵もありさうのない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人に疑はせるやうな陰影は微塵もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そういう形跡は微塵もないのである...
久生十蘭 「魔都」
...微塵も疑ってはいない癖に...
火野葦平 「花と龍」
...戦意などは微塵もない...
火野葦平 「花と龍」
...明らかにこの男は自分が国際的な悲劇に立ち会ってることなど微塵も知らない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...私はこんな立腹の調子の微塵も感じられぬ手紙...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あたしは、どうせメカケの子で、はじめっから馴れてるし、いっそあなた、格式だあ教育だあで、縛られないで、こうして自由気ままに過して来られたのも、そのおかげなんだから、うらんでなんか、微塵もいないよ...
三好十郎 「冒した者」
...口にも色にもそんなことは微塵も現しておりませんが...
吉川英治 「江戸三国志」
...剣をとっては何ものにも微塵も仮借(かしゃく)いたさぬぞよ」「云わでものこと...
吉川英治 「剣難女難」
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