...たかだか微吟をやめたばかりだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...代るに低唱微吟(ていしょうびぎん)以てその所思(しょし)を託せしむべき歌曲に乏しからざるべし...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...秀(ひい)でては不二(ふじ)の岳(たけ)となり巍々(ぎぎ)千秋に聳(そび)え注(そそ)いでは大瀛(たいえい)の水となり洋々八州をめぐる……案(つくえ)によって微吟し...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここで白雲の口頭に上った微吟の歌には...
中里介山 「大菩薩峠」
...流るる水の如く共に明月を見て皆かくの如けんと微吟して...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが微吟となったり...
中里介山 「大菩薩峠」
...美くしき多くの夢を……」と髯(ひげ)ある人が二たび三たび微吟(びぎん)して...
夏目漱石 「一夜」
...独り口のうちで微吟していた...
吉川英治 「三国志」
...微吟の声はそれきり聞えない...
吉川英治 「三国志」
...“古今六帖”のうちに」と、俊基は微吟する、河内野や片敷山(かたしくやま)の片山にゆきか花かと波ぞよせくる「……ごぞんじか」「いえ、文事はとんと」「むりもない、由来、武門のお家柄だ」「ところが、ここ数代のわが家は、本来の面目を次第に失って、あらぬ家職に変ってまいりました...
吉川英治 「私本太平記」
...謡(うたい)を微吟(びぎん)し...
吉川英治 「新書太閤記」
...身をも惜しまじ名をも惜しまじ」自分の歌を微吟(びぎん)してゆくうちに光秀は...
吉川英治 「新書太閤記」
...口のうちで微吟(びぎん)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼には珍らしい微吟(びぎん)を口誦(くちず)さみなどしつつ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...微吟、風流、おのずから荒(すさ)ぶる男たちをも優しくなだめた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いい気もちで微吟(びぎん)しだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...討幕の詩を微吟していた有村(ありむら)は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...朧夜(ろうや)の微吟(びぎん)も主(あるじ)の好むところである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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