...」總督は微かに身を顫はせた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...微かに指先を触れただけでも飛び上るように痛ましい...
近松秋江 「雪の日」
...血しぶきが、天井へ、壁へかかると同時に「ちがう」と、微かにいって、右源太は倒れてしまった...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...(町人上りの――)と、微かに、憎らしくもなってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...「あーっ」綱手が、微かに、呻いた...
直木三十五 「南国太平記」
...わしの、家来に、お前等二人のいることは、わしの誇りじゃ」靱負は、こういって、笑ったが、その眼の中には、微かに涙が、薄紅く光っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...微かに三味太鼓の音も聞ゆるは...
中里介山 「大菩薩峠」
...微かながらその光を差して...
中里介山 「大菩薩峠」
...しのび泣きかと思はれる微かな聲が時々洩れるばかりである...
中島敦 「山月記」
...土中に在つて鳴くかと思ふやうな微かな蛙の聲が聞える...
長塚節 「才丸行き」
...家の内部で人の動く気配がして誰かが階段を登る軋音が微かにミシリミシリと聞こえた様であります...
西尾正 「陳情書」
...換言すればロココを文やどる金色は極めて微かなものであつて...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...遠くの方からさういふ声が微かにに聴えて来る...
北條民雄 「癩院記録」
...一方の机の脚と畳との間には微かな隙が生じて...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...八月十四日小田原にて北原白秋抒情詩信条(1)汝の瞳孔いま微かなる運動を為す...
室生犀星 「抒情小曲集」
...したたり落ちる雫のはずみをうけて葉が微かに揺れている...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...障子を閉(た)てた隣の部屋に微かに寝息をかいていたお蝶も...
吉川英治 「江戸三国志」
...おれの女讐(めがたき)だといって歩くから」「…………」梁(うつばり)の塵(ちり)を微かにこぼして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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