...微かな灯火が光っていた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...その他どんな微かな仕方ででも...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...梧桐の葉の微かに揺ぐのを眼にしつゝ...
田山録弥 「海をわたる」
...嗚呼五丈原秋の夜半あらしは※び露は泣き銀漢清く星高く神秘の色につゝまれて天地微かに光るとき無量の思齎らして「無限の淵」に立てる見よ...
土井晩翠 「天地有情」
...微かに火のちらちらしている他(あれ)ですがな」そう言って彼はまた右手の方を指しながら...
徳田秋声 「蒼白い月」
...中から微かに明りの洩れるのを見れば...
中島敦 「南島譚」
...楽屋口から差す灯を微かに半面に受けて...
西尾正 「陳情書」
...」アアミンガアドは微かに口を開けたままでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...微かに波だつ血管へと伝はつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...すやすやと女の微かな寐息がする...
平出修 「計畫」
...よく船の震動に伴う微かなダンシング・モウションが伝わった丈けです」それさえ気が付いた人は尠かった...
牧逸馬 「運命のSOS」
...微かにかぶりを振つた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...――何となく愉快なことにでもなる前兆のやうに微かに胸の躍るのを覚へた...
牧野信一 「妄想患者」
...また愛らしく微かに光る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「……成程……それでその復讐をするために僕の手伝いを求めに来たのですね」少年は微かにうなずいた...
夢野久作 「暗黒公使」
...それは緩い、眠氣を催させる、單調ななげきを立てて、微かに搖れた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...階下の戸がいつも聞き馴れた微かな軋りを立てて開いて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...その微かな顫(ふる)えを...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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