...「寂光院さんどすか...
高濱虚子 「俳諧師」
...寂光院の若い尼を主人公にして...
高濱虚子 「俳諧師」
...大原の寂光院(じゃっこういん)に美しい尼さんがいると聞いたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その名声を以てすると三千院にもまさる寂光院...
中里介山 「大菩薩峠」
...寂光院の塔頭(たっちゅう)に新たなる庵(いおり)を結んだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...さて寂光院の傍らに...
中里介山 「大菩薩峠」
...家のさまは人を待つけしきにて庭には枝豆も作れりおもしろの八瀬の竈風呂いま焚かば庭なる芋も堀らせてむもの大原粽巻く笹のひろ葉を大原のふりにし郷は秋の日に干す寂光院途上鴨跖草の花のみだれに押しつけてあまたも干せる山の眞柴か寂光院あさ/\の佛のために伐りにけむ柴苑は淋し花なしにして堅田浮御堂小波のさや/\來よる葦村の花にもつかぬ夕蜻蛉かも廿九日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...先の斜(なな)めに減った杖(つえ)を振り廻しながら寂光院と大師流(だいしりゅう)に古い紺青(こんじょう)で彫りつけた額を眺(なが)めて門を這入(はい)ると...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...その隣には寂光院の屋根瓦(やねがわら)が同じくこの蒼穹(そうきゅう)の一部を横に劃(かく)して...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...余が寂光院(じゃっこういん)の門を潜(くぐ)って得た情緒(じょうしょ)は...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...マクベスの門番が解けたら寂光院(じゃっこういん)の美人も解けるはずだ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...その一人が――最も美くしきその一人が寂光院の墓場の中に立った...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...マクベスの門番が怖(おそろ)しければ寂光院のこの女も淋しくなくてはならん...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...いきなり石段を一股(ひとまた)に飛び下りて化銀杏(ばけいちょう)の落葉を蹴散(けち)らして寂光院の門を出て先(ま)ず左の方を見た...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...これに小説的分子を五分(ぶ)ばかり加味すれば寂光院事件は全く起らんとも云えぬ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...今度は寂光院が襲って来る...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...季節になると大原の寂光院の小松智光尼が...
吉川英治 「舌のすさび」
...世を避けた歌法師はともかく、清盛のむすめ平ノ徳子(建礼門院、高倉帝ノ中宮、幼帝安徳天皇ノ母)が壇ノ浦の後、ここの寂光院に、三十の若さを送ったのは、あわれである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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