...八寂光院の門はひたと鎖してある...
高濱虚子 「俳諧師」
...人の世を橋にて隔て門を鎖ぢて隔てた此深雪の中の寂光院には人の世の暖か味は先の鐡瓶の湯の外には何物も無い...
高濱虚子 「俳諧師」
...其から又寂光院を顧みた...
高濱虚子 「俳諧師」
...寂光院に限ったことではございません...
中里介山 「大菩薩峠」
...その名声を以てすると三千院にもまさる寂光院...
中里介山 「大菩薩峠」
...さて寂光院の傍らに...
中里介山 「大菩薩峠」
...寂光院には美しい尼さんがいるという話だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに浮かれて二つの蝶が寂光院の塔頭(たっちゅう)から舞い出でました...
中里介山 「大菩薩峠」
...寂光院(じゃっこういん)の花筒に挿(はさ)んであるのは正にこの種のこの色の菊である...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...がその人の顔は? ああ寂光院だと気が着いた頃はもう五六間先へ行っている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...そのうちに寂光院は姿も見えないくらい遥(はる)かあなたに馳け抜ける...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...これに小説的分子を五分(ぶ)ばかり加味すれば寂光院事件は全く起らんとも云えぬ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...寂光院は閑静な所だ」とある...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...その足で寂光院へ来て見たが...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...抛(ほう)って置いて自然天然寂光院に往来で邂逅(かいこう)するのを待つよりほかに仕方がない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...それから寂光院の不思議な現象に逢ってその現象が学問上から考えて相当の説明がつくと云う道行きが読者の心に合点(がてん)出来ればこの一篇の主意は済んだのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...その妻が「寂光院妙照日修大姉」とし...
森鴎外 「渋江抽斎」
...三千院から寂光院あたりには...
吉川英治 「折々の記」
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