...なるべくなら巡査の来ないうちにうなだれたまゝ微々ながら啼いてくれよ...
李箱 「LE URINE」
...本所番場町七六森長七方の二階三疊の座敷に起臥し居る微々たる一職工なるが...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...一八五八年総長)はなお陸軍大臣の隷下に在って勢力極めて微々たるものであった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...極めて微々たる程度に喰い留ることが出来る...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...どんなに微々たる一商店にもそれ相当の...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...まだ微々たる借家住居(ずまい)をしているようでは気の毒だ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼の損害なぞは真(ほん)の微々たるものに過ぎなかつたが...
徳田秋声 「のらもの」
...形の微々たるを見て...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...初めは微々たる一滴だから...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...――最も微々たる者でもこういう事情は少なくとも一部分はわかっているのだが――裁判所に何か改善を持ちこむなり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...こんな微々たる商人にすっかり邪魔にはいられるにはあまりに自分の問題は重要なように思われたので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...一方は房総半島の漁村・廃物利用の微々たる沃度会社からのし上げ...
久生十蘭 「魔都」
...一方は房総半島の漁村の微々たる沃度会社からノシ上げ...
久生十蘭 「魔都」
...まことに微々たるものであった...
宮本百合子 「合図の旗」
...一〇微々たる或る一つの植物の分布存続でも...
柳田国男 「海上の道」
...微々たるものでございましょうが...
吉川英治 「黒田如水」
...まことに微々たる一僻地にすぎないが...
吉川英治 「私本太平記」
...微々たる小族烏合(うごう)の輩(ともがら)ばかりだった...
吉川英治 「私本太平記」
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