...本所番場町七六森長七方の二階三疊の座敷に起臥し居る微々たる一職工なるが...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...紅葉でさえが当時はなお微々として...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...極めて微々たる程度に喰い留ることが出来る...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...人間の持って生まれる利他心はかくのごとく微々たるものであるが...
丘浅次郎 「人道の正体」
...まだ微々たる借家住居(ずまい)をしているようでは気の毒だ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...」「へえ? 微々たるものだね...
太宰治 「お伽草紙」
...舞台そのものの進歩は微々たるものである...
豊島与志雄 「舞台のイメージ」
...微々たる一生徒も多勢(たぜい)が聚合(しゅうごう)すると侮(あなど)るべからざる団体となって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...初めは微々たる一滴だから...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...日蓮宗でも山陰布教の微々たることは前の三宗と同樣である...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...――最も微々たる者でもこういう事情は少なくとも一部分はわかっているのだが――裁判所に何か改善を持ちこむなり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...微々と滲みこんでいたが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...まことに微々たるものであった...
宮本百合子 「合図の旗」
...微々たる平民に至っては...
柳田國男 「名字の話」
...それが微々たる地名の暗示によって...
柳田國男 「和州地名談」
...実に微々(びび)たるものでしたが...
吉川英治 「三国志」
...まことに微々たる一僻地にすぎないが...
吉川英治 「私本太平記」
...歩卒十数名という微々たる残軍の列はこうして北ノ庄へ落ちて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
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