...もとより微々たる一茎一枝の草樹に比すべからず...
石川啄木 「閑天地」
...その収容力はまことに微々たるものである...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...然(け)れども俺(おれ)其者(そのもの)は至(いた)つて微々(びゞ)たるもので...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...どんなに微々たる一商店にもそれ相当の...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...だから微々として振わず片っぱしからつぶれちまう...
谷譲次 「踊る地平線」
...こゝに劈頭にしかも最も長く説かれしも後の卷々における其行動は微々たり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...微々たる自分の生を静に見守ることによって...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...初めは微々たる一滴だから...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...こんな微々たる商人にすっかり邪魔にはいられるにはあまりに自分の問題は重要なように思われたので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...いつの間にか彼女も微々たる「お伽噺」の端役に変つてゐた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...じつに微々彷彿としてただ僅かに麝香の香いの気がするかのように感ずる程度にすぎなく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...蓋し微々たる一農夫であつたと思はる...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...たとい微々たる小名であっても...
柳田国男 「家の話」
...微々として笑うのみでそうでないとは決して答えなかった...
柳田国男 「雪国の春」
...双六は微々たる遊戯の具に過ぎないが...
山本笑月 「明治世相百話」
...微々たるものでございましょうが...
吉川英治 「黒田如水」
...微々たる浪人者を使嗾(しそう)したようで世間の聞こえもどうかと思われる...
吉川英治 「剣難女難」
...微々たる地方の一小官だが...
吉川英治 「平の将門」
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