...故にこの恐怖の吾人に要求する所は、躊躇にあらず、顧慮に非ず、因循に非ず、退嬰(たいえい)に非ず、自失の予感に非ず、小成の満足に非ずして、実に完全なる努力の充実を促がすの戒心なり...
石川啄木 「閑天地」
...気も因循(ぐづ)で...
石川啄木 「赤痢」
...露の滴りの水も草木のうちを循(めぐ)つてゐる汁液の水も...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...肺を通しての循環障碍の証拠は死後になって...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...と説くことが因循姑息(こそく)なものとして...
高浜虚子 「俳句への道」
...すでに三分の酔いが循(まわ)って居ます...
谷崎潤一郎 「幇間」
...西半日本の神経系統と循環系統に相当ひどい故障が起こって有機体としての一国の生活機能に著しい麻痺症状(まひしょうじょう)を惹起(じゃっき)する恐れがある...
寺田寅彦 「天災と国防」
...四時の循環において得る所あり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...労働に汗ばんだ皮膚の下に血液の循環を快く感じ...
中島敦 「光と風と夢」
...こういう非循環無限小数は無理数といわれ...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...「永遠に循行する所を知らしむ...
蜷川新 「天皇」
...それは循環論法であり...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...依然旧慣に循(したが)わるるのであろう...
南方熊楠 「十二支考」
...この単調な循環が殆ど生涯の仕事である...
柳宗悦 「雑器の美」
...年の循環を稲作の始め終りと...
柳田国男 「海上の道」
...到底一圏を循環するに過ぎず...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...姑息で因循なあの保守主義には溜らなかったが...
横光利一 「旅愁」
...――自然の雨気が循環(めぐ)ッても来ぬものを...
吉川英治 「私本太平記」
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