...「実は少し御願いがあって...
芥川龍之介 「報恩記」
...私はあきらめかねてなおも若し見付かったらと御願いして置いたが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...今朝より向う一週間分食事の差入を致度候に付右御願御了承被下度候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それで御願ですから...
小泉八雲 田部隆次訳 「忠五郎のはなし」
...此儀くれぐれも御願申上候...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...『御願ひなり(I beseech you)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...今度の隨筆集の序はどなたに御願ひしようかと出版者に相談した處...
土井晩翠 「隨筆 藪柑子」
...よろしく御願い申します...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...拝借を御願い致したい」「かしこまりまして御座る...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...御願いがござりまして...
直木三十五 「南国太平記」
...愈々この御願いを切り出すことになったのであるが...
中谷宇吉郎 「霜柱と白粉の話」
...その点から推して獅子塚の起りは、鹿塚であったのが、後に獅子に附会されてしまい、遂に三河国額田郡伊田村の獅子舞塚の如く、天子御悩の時、御願により、六十六ヶ国に獅子頭を納めたという、伝説を生むようになったのであると〔註九〕、考えたいのである...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...大塚氏の方へも文献解説の御脱稿を御願いすると共に御案内申し上げておきます...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...何(ど)うぞ御願(おねが)ひで御座(ござ)ります離縁(りゑん)の状(じやう)を取(と)つて下(くだ)され...
樋口一葉 「十三夜」
...あたしの後生一生の御願なんですけどねえ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...皆様の御合力御願い申しまする...
三好十郎 「斬られの仙太」
...御願書をこうして持参いたしましたが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...かくて、私どもは私どもの志のクニツミタマに添い奉り、撃ちてし止まん日の鬼と化さんことを、ここに誓います! 以上、御願いのため、連署血判をもって――」薄田 ほう、血判したのか?三芳 はあ、いえ、これは下書きでして、大野先生に一応聞いていただき、これでよいとなりましたら清書しました上で――はあ...
三好十郎 「猿の図」
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