...御贔負(ごひいき)は...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そして自分は実際にお客様方の御贔負(ごひいき)についはめられて...
岩野泡鳴 「猫八」
...私のところは御贔負の御定連さまばかりで...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...人様が御贔負(ごひいき)をして下すって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その内でも柴野(しばの)の旦那には特別御贔負(ごひいき)になったものですから」健三は柴野という名を聞いて急に思い出した...
夏目漱石 「道草」
...角力は御贔負(ごひいき)さきがペシャンコになってしまっても捨てず...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...又御贔負(ごひいき)をの嬌音(きやうおん)これたやすくは買ひがたし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...又御贔負をの嬌音これたやすくは買ひがたし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...又(また)御贔負(ごひいき)をの嬌音(きやうおん)これたやすくは買(か)ひがたし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...おゝ可愛(かわい)い男(をとこ)と奧樣(おくさま)御贔負(ごひゐき)の増(まさ)りて...
樋口一葉 「われから」
...(どうか御壮健で御長命のほどを祈ります)私どもでまるまる二日も御贔負を願ひました...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...課長殿は「見所のある奴じゃ」ト御意遊ばして御贔負(ごひいき)に遊ばすが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...僕だけが御贔負分にやられたのかと思つてゐたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...なんであんたあのやうな人を御贔負にしてゐやはつたのか...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...私は御贔負(ごひいき)になって幾年にもならねえ...
山本周五郎 「あだこ」
...あたしたちは長いこと御贔負(ごひいき)になって来たし...
山本周五郎 「風流太平記」
...満月ことを左程御贔負(ごひいき)に思召(おぼしめ)し賜わりまするならば...
夢野久作 「名娼満月」
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